Pasco(敷島製パン株式会社)は、ゆめちからを中心とする国産小麦を100%(手粉を除く)使用した山型食パン「超熟 国産小麦」を2015年4月1日より販売することを発表した。主力ブランド「超熟」シリーズで初めて、国産小麦のみで作った商品となる。
「超熟 国産小麦」の開発背景は、国産の食材に対して「品質が良い」「安全・安心」というイメージを持つ方が増えていること、また、「超熟食パン」のロイヤルユーザーを対象とした同社調査でも、「小麦粉を国内産にしてほしい」「小麦粉以外の原料を国内産にしてほしい」と回答した人が多かったことを挙げた。それらニーズに応え、かつPascoの食料自給率向上の取組みのシンボルにもなる商品として、「超熟 国産小麦」を開発したとしている。
北海道産「ゆめちから」を小麦粉中50%配合し、その他に「春よ恋」と「きたほなみ」を使用。
「超熟 国産小麦」は「超熟」の本質である「余計なものは入れない」を追求した。「超熟」に使用している「バター入りマーガリン」を「超熟 国産小麦」では「バター」に置き換え、よりシンプルな配合となっている。
これまでの「超熟」シリーズ商品同様、イーストフード・乳化剤不使用で、小麦本来の味わいによるおいしさを楽しめる商品。
パンづくりを通して食料自給率の向上に貢献したい、というPascoの想いを伝える商品として位置づけ、パッケージの中央に「国産小麦」の文字をあしらった。「超熟」のイメージを踏襲しつつ、高級感のある白い包材の使用で上質さを表現した。
【商品概要】
商品名:「超熟 国産小麦」(3枚入、5枚、6枚)
発売日:2015年4月1日
販売エリア:東北、関東、中部、近畿、中国、四国地区
販売店:量販店、コンビニエンスストア
■Pascoと国産小麦「ゆめちから」
Pascoは、小麦をはじめとした国産の農産物を使用し、日本の食料自給率の向上に貢献したいと考えているとのこと。この方針は、大正時代に米騒動のなかで民衆の苦しみを救うためにパンづくりを始めた創業者・盛田善平の理念「食糧難の解決が開業の第一の意義であり、事業は社会に貢献するところがあればこそ発展する」に基づいている。
「ゆめちから」は、農研機構北海道農業研究センターが開発した、パンの製造に重要なグルテンをつくるタンパク質が多く含まれる超強力小麦。
Pascoは、2008年から「ゆめちから」に注目し、生産地自治体への訪問や生産者との対話を続け、2012年から「ゆめちから」を使用した商品を発売。生産者と顔の見える関係を築くことで、お互いが品質に責任を持つ協働でのパンづくりに取り組んでいる。
© Pasco Shikishima Corporation