「とんでもない店が誕生した」ラーメンファン未開のフレンチで神水準のラーメンが出ていた

投稿日:2018/08/10 12:25 更新日:

ラーメン官僚(田中一明)の「麺レポ!」

田中一明[著・写真]/ GourmetBiz編集部[編]

本郷三丁目に今年5月オープンしたハンバーガーを提供するフレンチレストラン「hidemode(ハイドモード)」。下町・本郷の路地裏に佇むバーガーレストランが、メニューのひとつとしてラーメンを提供している。実はまだラーメンフリークにほとんど知られていないほどレア。こちらの「ハイドラーメン」の水準が驚くほど高く、今後大ブレイクが想定される店だ。

1/4サイズのハンバーガーがすでに美味

メインディッシュのサイドメニューとして、通常の1/4サイズの「ミニ塩ハンバーガー」がオーダーできるのも、ラーメンの食べ手側からすれば、尋常ならざる事態だ。私のお目当てはもちろん「ハイドラーメン」だが、つい欲が出て「ミニ塩ハンバーガー」も注文してしまった次第。

「異次元の出来映え」悶絶しながら完食

オーダーを受けてからメニューを提供するまでのマスターの動きは、一分の無駄もなく、まさにプロフェッショナルそのもの。待ち時間3分程度でまず、ミニ塩ハンバーガーが完成し、その後2分程度で、ハイドラーメンが登場。

まずは、スープをひと口啜ってみた。結論から。これは美味い!思わず、顔が笑みで綻んでしまうほど美味い。端的に申し上げれば、尋常ではない程のレベルの高さだ。乳白色を呈したスープは一定の粘度を有するクリーミーなタイプだが、このスープの一滴一滴が、まさに頬が落ちそうになる上質なうま味の塊!

スープの深奥に見え隠れする、刺激的な胡椒の存在やバジルソースの風味が、このスープのポテンシャルを更なる高みへと押し上げる役割を全うする。何度口にしても飽きることはない、異次元の出来映えを誇る傑作だ。

このスープとコンビを組ませているのは、弾力性豊かでパスタライクな麺。それ自体が存在感のある麺であり、スープとガッツリと組み合っても競り負けてはいない。素晴らしいセンスだ。麺を通じて、スープが間断なく口元へと運び込まれてくる。このスープのうま味の拡がり具合たるや尋常なものではない。チャーシューも神水準であり、ひと口啜る度に喜びに悶絶しながら完食。

サイドメニューの塩ハンバーガーも、もちろん一級品。いやはや、これはとんでもない店が誕生したものだ。味が良いだけでなく、これまでに口にしたことがないテイストであることも、加点要素。文句なしにオススメ。間違いない、これは、万難を排してでも足を運ぶべき1軒だ。

業態はハンバーガーを提供するフレンチレストラン

店舗情報

所在地:東京都文京区本郷2-30-10 コーラルコート1F
・東京メトロ丸の内線 本郷三丁目駅1番出口より徒歩約3分
・都営大江戸線 本郷三丁目駅3番出口より徒歩約3分
・都営三田線 水道橋駅A6番出口より徒歩約5分
・東京メトロ南北線 後楽園駅2番出口より徒歩約7分
公式ページ:http://hidemode.net/

田中一明さんのプロフィール

田中一明(通称・ラーメン官僚かずあっきぃ)
1972年生まれ。東大卒の現役官僚でありながら「超・ラーメンフリーク」として年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。現在までの通算杯数は14,000杯に迫る。テレビ番組への出演や、雑誌やムック本の監修を行ない、ラーメン情報を精力的に発信している。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条を持ち、新店から老舗に至るまで、47都道府県の店舗を探訪。信頼度の高さに定評がある。

※こちらの記事は、田中一明さんの了承を得てfacebook投稿を再編集したものです。田中さんのfacebookページはこちら

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