6月2日にフランスのボルドーで2014年度モンドセレクションの授賞式が行われ、モンドセレクション公式エージェントFoods R&D(北の和みフーズ株式会社、代表取締役:中村 光宏、本社:東京都豊島区東池袋)は、2014年度の日本における食品飲料部門の受賞データをとりまとめたところ、昨年よりも健康食品部門の受賞企業が25社増え、ビール・水・ソフトドリンク部門の金賞受賞が33品増えていることを発表した。
■日本企業の受賞データ(昨年対比:公表承認企業のみ対象)
<ダイエット・健康食品>
2013年 2014年
最高金賞 35 37
金賞 199 210
銀賞 117 113
銅賞 8 4
受賞会社 124 149
<ビール・水・ソフトドリンク>
2013年 2014年
最高金賞 33 23
金賞 59 92
銀賞 28 16
銅賞 11 6
受賞会社 72 80
■モンドセレクション事務局公表データ(世界全体)
授賞会社数:1,008社 (昨年971社、3.8%増)
<授賞の内訳>
出品総数 最高金賞 金賞 銀賞 銅賞 未受賞
3163 400 1,389 787 222 365
13% 44% 25% 7% 11%
■授賞式での総評発表内容(一部抜粋)
「モンドセレクションでは、商品の風味、見た目、香味、味などの総合評価だけでなく、近年では大変重大な要素といえる商品の成分や使用原料、それらに関する表示内容やパッケージに関することも審査に取り入れており、最新の科学的研究や情報、ヨーロッパの法規制等の改正の更新情報、アメリカ食品医薬品局(FDA)、日本の厚生労働省の公布・改定された法規等々にも配慮しています。
年々、防腐剤の使用が減少し、人工着色料の代わりに天然色素の使用が増加している点、また、食塩の使用量が減少し、生分解性のある原物質を使用した包装用資材が増加しているなど大変喜ばしいことです。
モンドセレクションは、商品の本質を十分に見極めた上で品質優良ラベルを認めるものであり、ほかの商品との優劣を判断するものではありません。モンドセレクションは各々の商品に公正公平で独立した評価を与えています。…」
(会長 パトリック・ド・ハリュー)
■コスト急増をカバーするための付加価値戦略
同社にモンドセレクションへの出品を検討したいという相談が昨年よりも早い時期に増えている背景としては、消費税増税の影響だけでなく、円安による材料費の高騰、配送コストの値上げ、工場の人材不足などにより、全面的にメーカーの製造コストが急増しており、これからは高い価格でも売れる付加価値の高い商品とブランディングで活路を見出したいという企業の狙いがある。今後価格よりも価値を重視する傾向は、モンドセレクションに挑戦するだけでなく、様々な面で、より一層強まっていくと予想される。
同社では、モンドセレクションの基本的な内容をまとめた「この1冊だべてわかる モンドセレクションの基本」をホームページで無料提供しており、応募条件、審査・受賞内容、応募から受賞までの流れなど、毎年公式発表の都度、更新版を案内している。また、今年は、モンドセレクションの具体的な申請手順の説明から、受賞商品の傾向、受賞後の具体的な活用事例まで詳しく説明する「モンドセレクション出品セミナー」を8月26日と9月11日に東京で開催する予定。
【モンドセレクションとは】
消費生活製品の品質評価国際機関で世界各地にある優れた市販商品の評価、品質向上を目的として、1961年にベルギー王国経済省とEC(欧州共同体:当時)により共同でベルギーのブリュッセルに創設された。半世紀近くにわたり世界中から応募される様々な製品の審査ならび評価を行い、その結果、モンドセレクションが優秀な商品を表彰する優秀品質賞は国際的に高く評価されている。
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