阪急は“オンリーワン戦略”と題し、大手菓子メーカーとタッグを組んで誰もが知っているお菓子をプレミアム化してきた。その代表的ブランドである「グランカルビー」は、2014年のオープン以来、契約農家から仕入れたじゃがいもを使い、季節によってカットの厚さや形状に変化をつけるなど、じゃがいも本来の味わいを活かす “食感”にこだわり続けてきた。この度、誕生から3年が経過したことを機に、さらに「旨み」を追求した新製法のポテトチップスを発売する。
じゃがいもの旨みを追求するために、様々な製法にチャレンジした。これまでの“揚げる”工程に加える何か。“漬ける”や“燻す”など…。そして全員がおいしい。と納得した製法が“炙る”だった。
炙る工程を加える事で、じゃがいもの風味が閉じ込められ、旨みが一層引き立てられる。フレーバー6種類。炙り加減をフレーバーごとに調整している。噛むたびに広がる香ばしさを楽しめる。
もともと阪急のバイヤーの発案から候補に挙がった“炙る”ポテトチップスが、ポテトチップスを炙る(焦がす)という事は業界では“タブー”とされていた。通常の商品ならばコゲが出た時点で製品にならないからだ。当初はカルビー社内でも賛否両論があったそうですが、開発チームの試行錯誤の結果、“旨み”を引き出す絶妙な炙り加減を見つけ出し製品化にいたった。しかし、発売までにはまだ問題があった。工場には“炙り”加工をする機械がないからだ。そこで、カルビーは「炙りクリスプ」の絶妙な炙り加減を出すことのできる専用の機械を新たに開発・導入した。