しゃぶしゃぶで始まり鯛茶漬けで締める淡麗系“鯛だしラーメン”の店「狐狸丸(こりまる)」オープン。

投稿日:2017/02/23 8:00 更新日:

ラーメン官僚(田中一明)の「麺レポ!」

田中一明[著・写真]/ GourmetBiz編集部[編]

鯛出汁を使ったラーメン店「狐狸丸(こりまる)」が東京・蒲田に2017年2月15日オープンした。
今月15日にオープンした蒲田の新店。

店舗のロケーションは、JR蒲田駅から徒歩10分程度。アクセスは悪くないが、地元の方でない限りなかなか足を運ばない大森側に店を構えており、店舗の周りは、昭和の下町風景に出てきそうな商店街となっている。
「狐狸丸」という屋号の由来も、狐や狸が出てきそうな店周りの雰囲気からインスピレーションを得たそうだ。
ここ数年で人気が急上昇している「鯛」をフィーチャーした1杯を提供。
「淡麗」にするか「濃厚」にするかを食券提出前に選択することができる。

「鯛茶漬けセット(鯛塩そば・淡麗)」をオーダー。宇和海の真鯛を用いたスープはやりすぎ感がなく、必要十分な香りとうま味が引き出された傑作。代わりに鯛の身をスープや鯛めしに多用することでオリジナリティを出している。


まずは一言、これは美味い!率直に申し上げて、想像を超えるレベルの高さだ。
同店はチャーシューを別皿で供しているが、このチャーシューの完成度が凄まじく高い。
イベリコ産肩ロースを一度オーブンで焼き上げてからタレに漬け込むので、うま味が完璧に肉の中に封じ込められている。

このチャーシューをしゃぶしゃぶのように数秒間浸して食べるのが店側オススメの食べ方であり、そのようにすれば、チャーシューに含まれるうま味が絶妙な塩梅でスープへと溶け出し、レンゲを持つ手が止められない高みへと昇華される。
残ったスープを鯛めしに掛けていただく「鯛茶漬け」は、言わずもがな。鉄板の美味さであり、この世に生まれたことに感謝してしまうほどだ。

店舗概要


店名:狐狸丸 (コリマル)
住所:東京都大田区西蒲田5-12-8 村川ビル 102
営業時間:11:00~15:00、17:00~22:00
定休日:不定休
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1315/A131503/13205195/

田中一明さんのプロフィール

田中一明(通称・ラーメン官僚かずあっきぃ)
1972年生まれ。東大卒の現役官僚でありながら「超・ラーメンフリーク」として年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。現在までの通算杯数は12,000杯に迫る。
テレビ番組への出演や、雑誌やムック本の監修を行ない、ラーメン情報を精力的に発信している。
「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条を持ち、新店から老舗に至るまで、47都道府県の店舗を探訪。信頼度の高さに定評がある。

※こちらの記事は、田中一明さんの了承を得てfacebook投稿から引用し、再構成したものです。田中さんのfacebookページはこちら

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