新横浜ラーメン博物館が新しい取り組みをスタート。ムスリムやベジタリアンの人々向けのラーメン開発に尽力。

投稿日:2014/10/17 13:14 更新日:

新横浜ラーメン博物館(所在地:横浜市港北区、代表取締役:岩岡 洋志)では2013年、当館を訪れる外国人客数がはじめて15万人を突破したことを発表した。

同館では、昨年の7月より、宗教や思想により従来のラーメンを食べることのできない人々に、肉類、魚類、アルコールを使用しないラーメン(グローバルスタンダードラーメン)の発売を開始した。また同時に海外の人々が日本に来て困っている様々な環境の整備として「無料Wi-Fiの導入」、「祈祷室の整備」、「メニューのピクトグラム(絵文字アイコン)化」などを実施した。

その結果、特に「グローバルスタンダードラーメン」はインドネシア、マレーシアからのムスリム観光客、そして欧米からのベジタリアンの方々から、多くの問い合わせ・利用があった。利用客からの声として一番多かったのは「ムスリムやベジタリアンの友達、お客を連れていくのに、これまで限られた場所しか行けなかったが、選択肢の幅が増えた。」という声だった。しかしながらこれらのラーメンは本来のラーメンとは見た目も味も異なったものであった。日本の食文化としてのラーメンを世界に発信する同館としては、次のステップとして、肉類、魚類、アルコールを使用せず、見た目や味も従来のものに近付けるラーメンの開発に力を注いできた。

【ムスリム・ベジタリアンに向けた新たなグローバルスタンダードラーメン】
昨年7月、開発した「グローバルスタンダードラーメン」は単純に肉類、魚類、アルコール類を使用しないものであった。前述通りラーメン自体は好評であったが、同館では観光客に従来のラーメンに近い味わいを肉類などを使わずに作ることはできないかと考え、新たな取り組みを開始。
今回は日本古来の和食や精進料理の技法に学び、乾燥させた野菜、大豆ミート、豆乳などを使用し、見た目も味も従来のラーメンに迫るラーメンの開発に成功した。

今回開発した、新たな「グローバルスタンダードラーメン」は以下の通り。

●フランス「NARUMI-IPPUDO」
メニュー名:「まさか…!」のコクと深み~ベジタリアンヌードル~ 880円
種別:ビーガン(野菜のみ)
内容:
ドライトマト、玉ねぎ、セロリ、キノコ類、ニンジンなどを煮込んだスープを、昆布や乾燥ポルチーニ茸から旨味を抽出した「だし醤油」で割った究極のベジタリアンラーメン。従来のローストビーフの代わりにベイクドしたトマトをトッピング。油はオリーブオイルを使用。

●熊本「こむらさき」
メニュー名:野菜だけで作った王様ラーメン 900円
種別:ビーガン(野菜のみ)
内容   :
玉ねぎ、キャベツ、ジャガイモ、リンゴなどの野菜だしに豆乳などを加え、とんこつの味やコク、触感を表現。チャーシューは大豆ミートを使用し、見た目も通常のラーメンに近づけた。

詳細URL:http://www.atpress.ne.jp/releases/52517/att_52517_1.pdf

【新横浜ラーメン博物館グローバルスタンダードラーメン】
現在、グローバルスタンダードラーメンを提供している店舗は9店舗中6店舗。

詳細URL:http://www.atpress.ne.jp/releases/52517/att_52517_3.pdf

※同館で発売しているグローバルスタンダードラーメンはハラール対応ではなく、ムスリムフレンドリー対応。厨房や食器は分けていない。

【ビザ緩和後の訪日外国人客数】
2013年の7月、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピン、インドネシアといった東南アジアのビザが緩和され2013年度の訪日外国人客数は初の1,000万人を突破した。そして今年は、JNTOの発表によると、訪日外国人客の数は6月までの累計で前年比26.4%のプラスで推移。特にビザ免除となったタイ、マレーシアが堅調に伸びている。また今年6月、政府はインドネシア、フィリピン、ベトナムに対して可能な限り早急にビザ免除を実現することを発表し、今後ますます訪日外国人客が増えるものと考えられている。同館では2013年に来館した外国人客数は2012年と比べ64,569人(+71%)増え、調査開始以来初の15万人を突破した。

(国:2013.7-2014.6/2012.7-2013.6/前年差異)
タイ:582,439/330,261/176.4%
マレーシア:221,206/140,330/157.6%
インドネシア:146,974/123,237/119.3%
フィリピン:143,769/ 97,407/147.6%
ベトナム:103,891/ 68,922/150.7%

【新横浜ラーメン博物館に来館された外国人客数の推移】
(年:団体/個人/団体+個人)
2000年:5,012/ 5,012/  -
2001年:7,231/ 7,231/  -
2002年:19,231/19,231/  -
2003年:26,321/26,321/  -
2004年:41,023/ 9,236/ 50,259
2005年:52,211/11,291/ 63,502
2006年:52,231/18,221/ 70,452
2007年:62,314/20,178/ 82,492
2008年:71,548/29,199/100,747
2009年:61,251/26,532/ 87,783
2010年:68,215/34,321/102,536
2011年:43,221/25,602/ 68,823
2012年:58,191/31,932/ 90,123
2013年:100,766/53,926/154,692

詳細URL:http://www.atpress.ne.jp/releases/52517/att_52517_2.pdf

※団体客2000年よりカウント開始、個人客は2004年よりカウント開始

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