東京都が注意喚起「使用禁止」「重症化」公園・散歩の危険!「大人が気づかない」実際に報告されている子どもの事故

投稿日:2024/06/26 11:22 更新日:

子ども達にとって公園遊びや散歩は、貴重な「学び」の場所。

しかし、夏場の遊具は「70℃」を超えるものがあるそうで、「火傷」の報告があがっているそうです。

東京都生活文化スポーツ局消費生活部東京都消費生活総合センター東京都計量検定所の「東京くらしWEB」で注意喚起を促しています。

公園で火傷

■大人が気が付きにくい「場所」「シーン」

東京都生活文化スポーツ局によると、東京都が実施したアンケート調査において下記のような回答があったそうです。

・日差しで滑り台が熱くなっていたため、おしりをやけどした。(1歳女児)

・歩道で転んでしまい手を付いたときに熱かったらしく赤くなってしまった。(1歳男児)

※引用:東京くらしWEBより

遊具に触れるのは基本的に「子ども」なため、大人が遊具の温度上昇に気が付きにくい傾向があるようです。

また、大人は転ぶことも少ないため、転倒して手をついた時の歩道の温度がどれくらい高いものなのか、気づきにくいでしょう。

実際の表面温度はどれくらい高くなっているのでしょうか?

■最高温度は70℃以上!「使用禁止」の例も

東京くらしWEBにて、公園遊具等の温度の測定結果が公開されています。

【測定日・測定場所】
・平成30年6月25日
・新宿区内の公園(新宿中央公園)

【測定時気温】
・気温31.0℃
・湿度45%

【測定結果(サーモカメラで撮影した最高温度)】
・滑り台 70.5℃
・滑り台の登り階段 52.3℃
・ベンチ 58.1℃
・地面 69.6℃

気温31℃でも、測定した場所はすべて50℃以上の高温に達しました。特に滑り台は70.5℃と非常に高温になり、この日は使用禁止になったそうです。

■子供のやけどは重症化のおそれが

東京都生活文化スポーツ局は、子供のやけどを防ぐためのポイントを2点挙げています。

・子供のやけどは、大人に比べ皮膚が薄いことなどから、重症化する傾向があります。高温になるものが周囲にないか確認しましょう。

・子供の成長に応じて、子供が自分でやけどを防ぐことができるよう、説明してあげることも大切です。

子どもが、遊具に駆け寄っていく速度は大変素早いため、大人が先回りして「温度チェック」をすることは困難を極めるはずです。

しかし、少し目を離した隙に火傷する恐れがあるため、「大人が先にチェックするよ」と、子どもとの間でルールを作っておく必要があるかもしれません。

夏場に公園で遊ぶ際は、こまめな水分補給や日陰での休憩を十分に取りながら、周囲に高温になった滑り台などの遊具がないか確認して、事故を防ぎたいですね。

※情報は掲載時点のものです。
<編:GourmetBiz編集部>

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