子供が持ち運ぶ水筒に、危険が潜んでいることをご存じですか?
消費者庁は、「転倒した際に首や肩に掛けていた水筒がお腹に当たり、内臓を損傷する等といった思わぬ事故が発生しています」と報告し、実際に起きた事故と注意ポイントを紹介しています。
(画像はイメージ)
■小腸破裂、脾臓を摘出・・・怖すぎる水筒の事故
医療機関から寄せられた事故報告として紹介されているのは、以下の3件です。
・通学中に友人と追いかけっこをしていたところ転倒し、斜め掛けしていた水筒が腹部の右側に当たった。痛みと嘔吐があり救急搬送され、小腸破裂、汎発性腹膜炎のため緊急手術の上、集中治療室に入院した。(10歳)
・登校中、走っていたところ硬い土の場所でつまずいて転倒した。その際、首から提げていた水筒が、地面とお腹の間に挟まり、腹部を強打した。内臓損傷により、膵臓50%程度及び脾臓を摘出した。(7歳)
※引用:こども安全メール from 消費者庁 Vol.635 水筒を持ち歩くときの転倒事故に注意! より
脾損傷、小腸破裂、汎発性腹膜炎、膵臓50%程度及び脾臓を摘出など、どれも重大な事故につながっています。
子供は転びやすく、転倒した時にも大人ほど上手に手がつけません。
加えて、腹筋が弱く、腹部臓器の占める割合が大きいなどの理由から、外部からの力による内臓損傷のリスクが高いとされています。
そのため、斜め掛けや首から下げて水筒を運んでいると、転倒した際に水筒が直接腹部に力を加えてしまうので大変危険なのです。
■子供にもしっかり危険性を伝えて!
また、水筒の“ヒモ”が首などに絡まったり、遊具等に引っかかったりすることもあります。
水筒による思わぬ事故を防ぐために、消費者庁は以下のように呼び掛けています。
・水筒はなるべくリュックサック等に入れましょう
・水筒を首や肩に掛けているときに走らないようにしましょう
・遊具等で遊ぶ場合は、水筒を置いて遊ぶようにしましょう
熱中症予防のためにも、子供にはこまめに水分補給をさせたいですよね。
しかし、なるべく水筒を肩や首から掛けさせないことはもちろんですが、子供にも危険性を十分に伝え、日ごろから事故が起きないように気を付けたいですね。
※情報は掲載時点のものです。
<編:GourmetBiz編集部>