夏になると食べたくなるみずみずしいきゅうりやほくほくのかぼちゃ。他にもズッキーニやメロンなど、ウリ科の野菜を好んで食べる人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなウリ科の野菜には思わぬ落とし穴が潜んでいます。「激しい苦み」を感じた時、実は食中毒の危険性があるのです。
■ウリ科の植物で食中毒の可能性
「激しい苦み」のあるウリ科の植物を食べると、食中毒を引き起こす可能性があるそうです。
この苦み成分は「ククルビタシン類」によるもので、長野県庁健康福祉部食品 生活衛生課は、「これら(ウリ科の植物)を食べて激しい苦みがある場合には、『ククルビタシン類』が含まれている可能性がありますので、食べないようにしてください」と注意喚起しています。
■唇のしびれや吐き気…対策は「食べないように」
もし、食中毒を引き起こすと、唇のしびれや吐き気、おう吐、下痢などの症状が現れます。
潜伏時間には幅があり、数分で症状が現れることもあれば、数時間経ってから発症する場合もあります。
長野県庁では、「食べる際は、調理前に実や茎を切って軽く味見をし、苦味がある場合は食べないようにしましょう」と警告しています。
少しでも異変を感じたら捨ててしまうことが賢明です。
■スイカ栽培の台木、ユウガオにも注意!
また、ウリ科のつる植物であるユウガオは、スイカ等を栽培する時に「接ぎ木の台木」として使用される場合があります。
この台木からとれるユウガオの実は、特にククルビタシン類を多く含む場合があるため、食べないようにしましょう。
身近な存在であるウリ科の植物ですが、「激しい苦みを感じたら食べない」と決め、食中毒の危険から身を守りましょう。
<取材・文・編集:GourmetBiz編集部>