白米を多めに炊き、1食分ずつ冷凍しておく「ご飯冷凍ストック」。
自炊する人にとっては「あるある」ですが、炊き立てのご飯の粗熱をとる面倒さがつきものです。
実はいま、Xにプロが降臨し話題になっています。
パソコンの冷却用パーツ「ヒートシンク」を利用すれば、ご飯の粗熱を取れるというのです。
それでは詳しく見ていきましょう。
■ヒートシンクの意外な使い道が話題
ヒートシンクは、吸収した熱を空気中に発散させることで冷却を行う部品のこと。
こちらは、その一例「EBINAX」社製のヒートシンク。
(画像はEBINAX株式会社公式サイトより)
高負荷で長時間使い続けたパソコンなどの機器が熱を持った時に熱を逃がす冷却用のパーツとして広く使われているのが、ヒートシンクです。
ヒートシンクの仕組みは、熱は自然な状態であれば高温から低温部に異動するという熱力学第二法則に基づいています。
ちなみに、ヒートシンクはアルミや銅といった熱伝導率の優れた素材で出来ていて、パソコンの熱をヒートシンク側に移行させ、空気中に発散さています。
そうした中、「やっぱりご飯の粗熱を取るにはヒートシンクだな」とX上でのヒートシンクの意外な使い方が6万「いいね!」を超えるほど大バズり。
ポストを見た人からは「まさかヒートシンクも熱いご飯を冷ますために使われるとは思ってなかっただろう」
「ご飯の余熱取りとか色々使えそうヒートシンクこれから暑くなる時期に一家に一台あったほうが良いかな」「産業革命だ」といったコメントが上がっています。
■一家に一台、ヒートシンクが欲しくなる?
気になるのが、一般販売してるのか?ということ。
アマゾンなどでもいくつかあり、割と簡単に手に入れられる製品ではあるようです。
実際に、家庭で使用している人もいるようで、
「ヒートシンク一家に一つ持ってるとほんと便利で熱っぽいなって時なんかはデコに熱さまシート貼るより効果高かったりする」
「コロナで39度の熱が出たとき氷枕も交換できなくて苦し紛れに手の届くところにあったヒートシンクを額に乗っけたの思い出した。意外と気持ちよかった」
などの声も。
高熱が出て苦しい時、ヒートシンクに助けられた経験がある人もいるようでした。
■ヒートシンクは解凍にも使える
さらに、食品の解凍にも使えるのだとか。
「冷凍食品にヒートシンクを付けると自然解凍がむっちゃ速くなると聞いて、やってみたら本当だった。フィンがキンキンに冷えて効率よく熱交換してる」といった声もあがっています。
実は、この需要に着目した大阪の自動車部品メーカー・ミナミダは、ヒートシンクの技術を生かして「OMRIQ PLATE(オムリックプレート)」という食材の解凍プレートを開発し商品化しています。
薄切り肉などを解凍する場合は、フライパンやアルミ製の鍋でラップまたは袋に入れたお肉を挟んで解凍する方法は、割と知られていましたがヒートシンクでご飯の粗熱を取るというのは目から鱗のアイデアですね。
また、高熱の時や解凍など意外な使い方があるのも初めて知った人は多いのではないでしょうか。
<編:GourmetBiz編集部>