無印良品の「野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋」がXで大バズりし、話題になっています。
このバズをきっかけに、農家推薦のボードン袋が注目を集め、両者の違いが知れ渡ることになりました。
どちらも仕組みは違えど、非常に便利な袋のようです。
それでは詳しく見ていきましょう。
(画像:時事)
■農家さんはボードン袋を推薦
X上で無印の「野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋」を使って良かったというポストが大バズり。
(画像は公式サイトより)
「野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋」の値段は20枚入りで399円。
(画像は公式サイトより)
野菜の鮮度を保つポリエチレン製の袋で、公式レビューでも「野菜の持ちが全然違う」「想像以上に効果があった」と大好評の商品です。
このバズが、目に止まった葉物野菜の農家さんは「野菜の保存は『ボードン袋』使うといいよ。たぶん無印のコレも同じじゃないかな?」とポスト。
このポストも注目を集め、一般認知度が低かった「ボードン袋」が一夜にして有名になりました。
この人物が「マジで保存効く」と推奨するボードン袋は、「資材屋やホームセンターで100枚入300円くらいで売ってる。無印の10倍は入ってるよ(そんなに要らない?)ボードン袋は、直売所で農家が野菜を入れているツヤツヤのビニール袋。」だそうで、「あれマジで保存効くから、捨てないで」欲しいのだとか。
ボードン袋(防曇袋)とは、果物・野菜・パンなどの素材の鮮度保持に優れた保存袋。
野菜や果物は、採取した後でも生きていて呼吸をしています。
そ呼吸作用によって自然と水分が放出する現象(蒸散)が発生します。
水分が付着すると袋内が曇ってしまい見栄えが悪くなります。
また、その水滴が野菜や果物に落ちてしまうと、劣化してしまう可能性があります。
劣化の原因となる曇りや蒸れを防止する機能が付いた包装袋がボードン袋。
ボードン袋には穴あき・穴なしの2タイプがあります。
野菜の中には乾燥に強い一方で、蒸れやすいものがあります。
そこで、穴が空いたパッケージで包装し、適度に換気する必要があります。
この穴あきタイプには、玉ねぎ・ジャガイモ・きゅうり・トマト・大根・ほうれん草・ナス・長ネギといった野菜に向いています。
一方で、穴なしタイプは乾燥に弱いレンコン・椎茸・セリ・しめじ・大葉、カット野菜などに向いています。
ボードン袋の値段は100枚入りで200円ほどで買えるものもあり、厚み、サイズなど種類も様々で用途に合わせて使えたります。
農家さんからの有益な情報には、「ボードン袋を買えば良かったのか!ホームセンターにあるし、なんなら道の駅とか産直にもあるとこはある」
「野菜を沢山もらうことがあるので、今度 つかってみます。有益な情報を、ありがとうございますな」などのコメントがあがっています。
他には、「ボードン袋って漢字で書くと防曇袋って書くのね。袋がカインズやシモジマで売ってることも、袋の名前も漢字も何もかも知らなかったからお勉強になりました。家庭菜園で採れた野菜たちを入れるために準備しておこう」と漢字で防曇袋と書くというのは初めて知ったというコメントもあります。
■ボードン袋と無印の保存袋は仕組みが違う
また、X上では「防曇袋は水蒸気が袋の内面に留まらない加工(撥水加工)がしてある袋で、水滴由来での雑菌繁殖がしにくいだけ、野菜が水気を出すのは止められないので、穴あけ加工がないと流れた水分が袋の底に溜まって、そこからの雑菌繁殖は全然ある有効成分練り込みでの鮮度保持効果とは全く別なので値段も違うよ」というポストもあります。
無印で話題の「野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋」は、アルカリ性の強いホタテの貝殻の成分を袋に練り込むことで細菌の繁殖をおさえ、鮮度を保つ効果があるのだとか。
そのため、無印の商品とボードン袋は仕組みそのものが異なります。
ボードン袋と無印「野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋」との違いが広く知れ渡ることになった今回のバズ。
ボードン袋が漢字で防曇袋と書くのは勉強になりますね。
また、ボードン袋と無印の「野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋」とは仕組みが違うというのも目から鱗の情報ですね。
<編:GourmetBiz編集部>