味の素の冷凍食品「ギョーザ」が11日よりリニューアル。その背景も含め、ネット上で注目を集めています。
(画像は公式サイトより)
■味の素「冷凍ギョーザ」リニューアルで再び注目の“フライパンチャレンジ”とは?
「味の素冷凍食品」公式Xアカウントは9日、「ギョーザリニューアル品2月11日(日)より発売!3月に向けて順次店頭に並びます」と投稿。
すると、ユーザーからは「楽しみ!」「必ずゲットします」「買いだめします」など喜びの声が集まる展開に。
しかし、これは単にリニューアルだけに注目が集まっているわけではないのです。
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ギョーザリニューアル品
2月11日(日)より発売!
\3月に向けて順次店頭に並びます🥟
どうしても早くお客様に届けたい!
とこのタイミングの発売を決めたためパッケージのデザインをあまり変えられませんでした( ;∀;)違いわかりますでしょうか?
←現行品 リニューアル品→答えは… https://t.co/proTtKOrJi pic.twitter.com/K5oDz8fB6z
— 味の素冷凍食品【公式】 (@ff_ajinomoto) February 9, 2024
■「フライパンでギョーザを焼いたら焦げ付いた」と嘆くユーザーに対し、味の素が取った行動は…
実は昨年、あるユーザーの「餃子を焼いたらフライパンが焦げ付いた」という投稿をきっかけにXでは大きなバズが生まれていました。
この投稿に即反応した味の素冷凍食品の公式アカウントが「フライパンで弊社のギョーザを焼いたところ、張り付いてしまったとのツイートを拝見いたしました。弊社は、誰でも失敗なく、羽根つきギョーザが焼き上がる感動をお届けすることを目指しております」と返信。
さらに、「大変勝手なお願いでご面倒おかけいたしますが、このたび調理にご使用いただきましたフライパンを、着払いにてご提供いただけないでしょうか?焦げ付いてしまうフライパンの状態を確認させていただき、研究・開発に活用させていただきたく考えております」と依頼したのです。
この企業姿勢が多くのユーザーの目にとまり、称賛される結果に。
さらに、その後味の素には1000個を超えるフライパンが送られてくる展開となったのです。
そして、味の素は送られてきたフライパンを1つずつ検証する「冷凍ギョーザフライパンチャレンジ」を開始。
「誰でも失敗なく、羽根つきギョーザが焼き上がる」ことを目指し、研究を重ねることになりました。
1,000個以上のフライパンをお届けいただきました!これから1つのずつ開封して、研究所に送ります。
本日いただいている個別のお問い合わせについてはこちらが片付き次第、随時お返事させていただきます💦
ご協力ありがとうございます! pic.twitter.com/6m75pfjV4n
— 味の素冷凍食品【公式】 (@ff_ajinomoto) June 19, 2023
ネット上では、「そもそも使い込んだフライパンで焼くから焦げ付くのでは?」との意見が上がりましたが、味の素は研究結果として昨年6月「フライパンには寿命があり、買い替えをご検討いただく必要があるという前提の上で」と前置きした上で『冷凍餃子がフライパンに張り付いてしまう』という投稿を受けて、弊社にて改めて行いました調理検証の結果もご確認いただき、ご家庭でも試してみてください」と、古いフライパンでも焦げ付きにくい焼き方を図解付きで投稿。
また、フライパンを送ってくれた人へ、お礼に冷凍ギョーザ詰め合わせをプレゼントし、ますます称賛を集めたのです。
■味の素の企業姿勢をネット絶賛「めっちゃ餃子焼きたくなってきた」「テスラみたい」
こうした企業努力の結果、ついに冷凍ギョーザをリニューアル。
従来品との違いは「(略)ギョーザが12個張りつくフライパンでリニューアル品を調理すると、26%のフライパンで12個全て剥がれることを確認しました」とのこと。
そして「まだまだチャレンジは続けていきますが、少しでも早く、ひとりでも多くの方にギョーザがきれいに焼き上がりる感動をお伝えしたい!との思いでリニューアルを行います!皆さまにも体験していただけると嬉しいです」と報告しました。
この味の素の姿勢に対し、ネットユーザーからは「企業努力がすごい」「SNSでちゃんと消費者の声を拾って商品に活かしているのさすが」「めっちゃ餃子焼きたくなってきた」と絶賛する声が続々と集まる展開に。
中には「ユーザーの生の声聞いててテスラみたい」と、アメリカの有名企業と比較する声も上がっています。
■発端となったポスト主はアカウント削除
1000個以上のフライパンを消費者から集め、きちんとお礼をした上で研究に活かし、商品改良に至った味の素。
リニューアル品で早速“フライパンが焦げ付かない感動”を味わいたくなったユーザーも多いのではないでしょうか。
さて、この冷凍餃子騒動の発端となったポスト主ですが、バズの初期段階でアカウントを削除し、すでに行方不明状態。
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リニューアルされた商品を試してくれたかどうかは分からないままとなってしまいましたが、Xでは元のポストの存在を話題にする人はあまり見当たりませんでした。
事の発端が忘れ去られるくらい、味の素の神対応は大きな話題になったようです。
今後、この冷凍ギョーザがどのように評価されていくのかも注目です。
<取材・文・編集:GourmetBiz編集部>