クリスマスイブ、老舗デパートである「高島屋」の配送ケーキが「ぐちゃぐちゃ」な状態で届いた人の声がネットに上がり、話題になりました。
25日は、ニュース番組でも取り上げられるほど大騒動に発展した「ケーキ」と配送の難しさに関する問題。
実は、この問題の裏でひっそりと山崎製パンのケーキが「すごい」と再評価されているようです。
(画像は公式サイトより)
■山崎製パンのケーキはフィルムにクリームが全く付かない!?
毎年発売されている「山崎製パンのクリスマスケーキ」ですが、今年は高島屋の一件があったことから、その「綺麗に届く」仕組みに注目が集まります。
X(旧Twitter)で「山崎製パンのケーキは目を疑うレベルでフィルムにクリームがつかない」というポストが登場すると同調する人が続々。
中でも、フィルムの進化について多くの人から驚きの声があがっていました。
ケーキの側面にくっついているフィルム、クリームがついてしまってケーキの側面がちょっと残念なことになるってことも珍しくはありません。
しかし、ヤマザキのケーキは東洋アルミが山崎製パンが共同で開発した「トーヤル・ウルトラロータス®」という素材が使用されており、全くといって良いほどくっつかないようになっているようです。
(画像は東洋アルミ公式サイトより)
■「トーヤル・ウルトラロータス®」がケーキの美しさを維持
東洋アルミが山崎製パンが共同で開発した「トーヤル・ウルトラロータス®」は、クリームの付着を防止した画期的な撥油包装がほどこされています。
この素材は、包装技術の権威ある賞を受賞しています。
「クリームが付着しにくいため、衛生的でセーブフードに貢献する包材」であるだけではなく、従来のフィルムでは難しかった「より口溶けの良いクリームなどが使用可能となり、バラエティーに富んだケーキをお客様にお届けする」ことを可能にしたのだとか。
ヨーグルトの蓋などにも使用されており、2016年クリスマスデコレーションケーキの一部製品より採用されています。
(画像:東洋アルミ公式サイト)
ネット上でも
「私も山崎製パンのケーキ買ってびっくりしたの。たまたまかと思ってたけど違ったんだ」
「これはマジ。剥したときに何が起きたのか分からなかった」
「感動するレベルだよね。でもなんで?」
などの声が上がっています。
■フィルムにつかないのは嬉しい!一部では「寂しい」の声も
東洋アルミ×山崎製パンが開発した特殊フィルムは採用された年から既に話題になり、じわじわとその「素晴らしさ」がネットで広がっているようです。
コンビニで山崎製パンのケーキを予約し、クリスマスイブに受け取った人の中でも
「セブンで買ったケーキもフィルムにクリームがくっつかなくて、どこの?って見てみたらヤマザキの商品だった」
「コンビニのケーキ買って切り分けるときに二度見した」
などの声が。
さらに、山崎製パンのヤマザキグループ・不二家のケーキを購入した人からも「全くつかなっかった。同じ気持ち」などの声が上がりました。
しかし、フィルムにクリームがつかないのは、見た目も綺麗なのでメリットばかりに感じるかもしれませんが、なかには
「フィルムについたクリームが美味しいんだよ、もう食べられないのか」
「クリームを指ですくって食べられないんだ。ちょっと寂しい」
という意見も上がっていました。
他社の炎上で、突然「再評価」されることになった山崎製パンのクリスマスケーキ。
思わぬ嬉しい誤算で、「プロモーションになった」と考える人も多そうですね。
<取材・文・編集:GourmetBiz編集部>