スーパーで豚肉を購入する際、「三元豚」と書かれていることがありますよね。
ネット上ではこの「三元豚」の“本当の意味”が話題になっています。
■「三元豚」ってブランド名じゃないって知ってた?
X(旧Twitter)で三元豚について言及したあるポスト。
内容は「三元豚はブランド名じゃないし、日本に流通している豚は大体三元豚だって知っていた?」といったもの。
三元豚をブランドだと思っていた人には意外すぎる情報。
ネット上では「なんだって!?」「三元豚はほかと違って美味しいね、って言ってた私はどうすりゃいいの?」と驚く声が。
そこで三元豚が何かを調べてみると広島市が公開している資料が見つかりました。
広島市食検だよりには「三元豚とは、『三元雑種豚』または『三元交配豚』とも呼ばれます。 3種類の品種を掛け合わせて、例えば『肉質が良い豚』や『たくさん子供を産む豚』、『肉付きの良い豚』など、それぞれの系統が持つ優れた点を生かし、効率よく豚肉を生産することを目的としています。また、雑種にすることで病気に強い豚になります」との記載が。
さらに、衝撃的なのは「実は、日本国内で生産されている豚肉の大半は三元豚なのです」との言葉。
豚肉の大半は三元豚……!?
(画像:広島市食検だよりから引用)
これは「知らなった」人も多いのではないでしょうか。
■「ダマされた」の声続出!似た現象は他にもあった
三元豚にまつわる衝撃の真実。
ネット上では「定食屋で『三元豚のとんかつ』ってデカイ顔してたやつは今まで何だったの?」「デートで三元豚だから選んだとウンチク垂れた俺ダサイじゃん」「恥ずかしい。今まで勘違いしてた」「ブランドみたいに書いてるからダマされた」などの声が上がっていました。
さらに、ブランドではないのにブランドのように見える売り方をしていることについては「コレステロール0のごま油を今まで買ってたけど、そもそもごま油は全部コレステロール0なんだって。それ知った時と同じ気持ちになった」「『日本米使用!』と同じだね。日本に出回っている米はほぼ国産なんだから」と、今回と似た現象はほかにもあるという人も。
中でも「牛肉のA5ランクがただの脂の量で、美味しさと無関係と知った時と近いものがある」とのポストに共感する人が続出。
A5ランクの牛肉は希少価値が高いから「A5」だと思っていた人が多いようですが、牛肉は生産性が高く、サシが細かかったり脂身が綺麗だったりすることが評価の基準となるため「A5=美味しい」とは限らないのです。
肉にまつわる話で、勘違いしていることはまだまだあるかもしれませんね。
■国産の目安にはなる!?
日本で有名なブランド豚肉といえば、沖縄の特産品であるアグー豚や、鹿児島の「かごしま黒豚」などがあります。
そのため、ネット上では「三元豚ってアグー豚みたいな顔して陳列されてるんだな」と混乱する人も。
しかし、国産豚のほとんどが三元豚ということを鑑みれば、三元豚表示も「国産」の目安にはなり得ますので参考情報としてはありがたいですね。
(文・編:GourmetBiz編集部)