東京都は「毒キノコを原因とする食中毒が発生」したことを発表しました。
(画像:東京都ホームページより)
9月18日(月曜日)、新宿区内在住の家族4名が公園で採ったキノコを自宅で炒め物にして調理して食べたところ、錯乱、意識もうろう等の症状を呈し全員が救急搬送され、うち2名が入院、現在は回復しているとのことです。
■テングタケを埼玉県内の公園で採取
新宿区保健所は、連絡を受け直ちに食中毒調査を開始。
調査によって明らかになったのは、この家族は埼玉県内の公園を訪れインターネットの画像検索機能を用いて食用の可否を調べながら公園内のキノコを採取したということ。
自宅に持ち帰り炒め物にして食べたところ、30分から1時間後には錯乱、意識もうろう、おう吐、けいれん、倦怠感等の症状をうったえ、新宿区内の医療機関に救急搬送されたとのことです。
4名のうち2名は入院しましたが、現在は回復しているとのことです。
問題のキノコの一部を東京都健康安全研究センターで検査したところ、テングタケであることが判明しました。
■東京都内では12年ぶりの「キノコによる食中毒」
東京都は「毒キノコによる食中毒防止5ヶ条」で注意喚起しています。
・食用と確実に判断できないキノコは、絶対に「採らない」「食べない」「人にあげない」。
・キノコ採りでは、有毒キノコが混入しないように注意する。
・「言い伝え」は、信じない。
・図鑑の写真や絵にあてはめて、勝手に鑑定しない。
※インターネットの画像検索でも確実に鑑別することはできません。
食用のキノコでも、生の状態で食べたり、一度に大量に食べると食中毒になるものがあるので注意する。
なお、東京都内で「キノコによる食中毒」が発生したのは、平成23年10月17日 のツキヨタケによるものが最後となっており、報告されている限りでは12年ぶりの発生となりました。
参考画像として東京都ホームページではテングタケの画像が提供されています。
※イボが落ちていることもあり、イボがないと「テングタケ」であることが分かりにくい場合もあるそうです。