日本全国の道の駅を巡りまくっている「道の駅ガチ勢」のタビビトさん(仮名)に秋田のおすすめ日帰りモデルプランを聞くことが出来ました。
なかでも、会いに行ける「なまはげ」はかなり面白そうです。
(画像:GourmetBiz編集部)
■渓谷とグルメとなまはげ!怒涛の秋田1日プラン
今回めぐるコースはこの通り。
「抱返り渓谷」ー「神の岩橋」ー「回顧の滝」ー「角館」ー「八坂神社」ー「稲庭うどん」ー「ババヘラアイス」ー「なまはげ館」ー「秋田ポートタワー」ー「伝承の味処 無限堂」
さっそく見ていきましょう。
■抱返り渓谷
この日最初に訪れたのは、秋田でも南のほうにある抱返り(だきがえりけいこく)渓谷です。
あいにくの雨でしたが、海外からの観光客らしき人が多かったです。海外の方も日本の観光スポットをよく調べていて感心してしまいますね。
エメラルドグリーンの川にかかる真っ赤な吊り橋が美しいです。
この赤い橋(神の岩橋)は、大正15年に完成したそう。
滝が大好きなので、回顧(みかえり)の滝を目当てに行ったのですが、あいにく私の行ったときは通行止めでした。
「見たかったなぁ」と思いつつ、年中旅を繰り返しているとこんな時は「晴れたらまたおいで、ということでしょうね」なんて思えてしまうのです。
今度来た時は「滝まで行きたいな」と情報を調べていたら、なんと滝周辺は心霊スポットとしても有名だそうで、怖がりの私には知りたくなかった事実…。
いずれにしてもタイミングが今日じゃなかったってことかもしれません。
こんな一期一会も旅の醍醐味。
■名物「稲庭うどん」をつるり!
■角館・稲庭うどん
滝から少し西に行くと、角館(かくのだて)という町があります。
桜の名所なため、ゴールデンウィークには大勢の人で賑わうそうです。
この日も、雨の中皆さん傘をさして散策していらっしゃいました。
木々の多い通りに、古民家のような出で立ちのお店がたくさん並んでいます。
人力車も、何台か走っていました。
柳と楓、黒壁の前に人力車。絵になりますね。
秋田といえば、米どころ。お酒もおいしそうです。
そして、安い。
立ち寄ってお土産を買うのもいいですね。
酒屋さんの前には「八坂神社」もあります。
■名物「稲庭うどん」をつるり!
角館にて、うどんをいただくことにしました。
「稲庭うどん」は、細くて薄くてもっちりとして、とってもおいしいので、「冷」「温」の両方をいただいちゃいました。
冷たいともっちり感がアップするのに対して、温かいと滑らかさが際立つのが不思議です。
普通のそうめんとは違った食感がクセになります。
「冷」「温」どちらも甲乙つけがたいです。
多分、次回来た時もどちらにするか悩むだろうな…。
そんな事を考えている時間も好きなのです。
■名物「ババヘラアイス」語源がちょっと失礼!?
■ババヘラアイス
次の目的地までが遠かったので、途中で「ババヘラアイス」を購入することにしました。
何語だろう?って思いますよね?ちょっと変わった名称。
実は「ババヘラアイス」とは、いろんな味のアイスクリームを、ババ(素敵なおばさま。たまに若い女性の時もあります)がヘラでバラの形に整えてくれるアイスクリームです。
実際は素敵な女性なのですが、「ババ=女性」というのがちょっと…名称の由来が失礼な気もします。
麻婆豆腐の「婆」の部分の由来を知った時の衝撃に近い?
ともかく、すごく簡単そうにサッサッサッと盛っていくのですが、いざやってみたら絶対難しいだろうなと毎回思います。
ほんとにバラみたいで綺麗ですよね。
メジャーなのは黄色とピンクのバナナ&イチゴ味です。
前回食べた時は、「バナナ&イチゴ」だったので、違うものを食べようと思って今回は敢えてソーダ&バニラ味にしました。
こちらも非常に美味しかったです。
次は何味にしようかな。
■会いに行けるなまはげ!衝撃の実演に抱腹絶倒!
さて、いよいよ「なまはげ館」です。
「泣ぐ子はいねぇが~!」
迫力満点のなまはげに、実際に会ってみたくはありませんか?
今回のメイン、秋田県男鹿市にある「なまはげ館」に到着。
私は日本各地の道の駅を旅しながら、各地の資料館などを見て周ることも多いのですが、なまはげ館は、ただの資料館のつもりで行って、いい意味で期待を裏切られました。
「また絶対行きたい」と思えるお気に入りの場所になりました。
まずは、普通の資料館ゾーンから。
雨の日にもかかわらず、まずまずの人の入り。
入った瞬間に、大量のなまはげさんたちに迎えられます。
ちょっと怖い…でも、慣れてくるとじわじわくるものがあります。
運が良ければ、なまはげのお面を実際に作っているところも見ることができます。
私がここでハマったのが「なまはげ実演」。
資料館ゾーンの奥にある別の建屋へ向かうと、大みそかに行われる実際のなまはげ習俗を実演していただけます。
家主さんとなまはげの問答を実際に聞くのですが、それがとても面白くて抱腹絶倒。
笑える寸劇が始まるのです。
どんな内容なのかは、ネタバレになってしまうので行ってみてのお楽しみとさせてください。
クライマックスはもちろん「怠け者はいねぇが~!泣ぐ子はいねぇが~!」と、家じゅうをなまはげが足を踏み鳴らしながら歩き回ります。
迫力満点、圧巻のパフォーマンスでした。
すっかりなまはげさんのファンです。
会いに行けるなまはげ、生公演は最高のステージですよ!
「推し活」しちゃいたい。
なまはげの衣装から落ちた「わら」は、持ち帰ってお守りにすることが出来ます。
この拾った「わら」は一年間、なまはげがあなたを邪気から守ってくれるそうです。
■夜は秋田グルメでお腹いっぱい!
■秋田ポートタワー
なまはげの余韻に浸りながら夜になったら、秋田ポートタワーからの夜景を楽しみましょう。
神戸、東京、神奈川、函館など夜景で有名なところはたくさんありますが、都会の夜景とは少し違った趣があります。
雨の中、しかも夜なので写真がぼやけてしまっていて申し訳ないですが、雰囲気だけでも味わっていただけると嬉しいです。
そして、最後はやっぱりグルメですね。
「伝承の味処 無限堂」さんで旅の最後を彩っていただきました。
一日の旅を振り返りながら、おいしいご飯を食べ、米どころ秋田のお酒を楽しみましょう。
「いぶりがっこチーズ」
「いぶりがっこ」というのは、秋田の名産品で野菜(主に大根)をいぶしたお漬物です。
いぶりがっこプラスチーズの出会い。スモークチーズのような味わいですが、がっこが非常に噛み応え抜群なので食べていてとても楽しいです。
「ハタハタ塩焼き」
ハタハタは、秋田の県魚だそうで塩焼きで食べるとより分かりやすいのですが、甘みがあってやわらかく非常に美味しいお魚です。
おなかのあたりには、卵もぎっしり詰まっていますね。
卵は、ブリコとよばれるそうです。
とても噛み応えがあって、好きなタイプの魚卵でした。
「ハタハタ一匹寿司」
一匹寿司は写真で見るとちょっとグロいかもしれませんが、味は非常においしいです。
「きりたんぽ」
きりたんぽは、お米を荒くすりつぶして木の串に巻き付けたもの。有名ですね。
私は田楽タイプを初めて食したのですが、甘辛いたれがまんべんなく塗られていて、香ばしく焼きあがったきりたんぽは鍋では味わえないおいしさでした。
そして、もちろん「きりたんぽ鍋」もいただきました。
周辺地域でとれたお野菜やキノコ、鳥肉が入っていて、真ん中にはそれらのだしを吸ったきりたんぽ。
美味しくないわけがないです。最高ー!
以上、朝から晩まで丸一日かけて楽しむ、秋田のお勧めスポット&グルメでした。
私もまた、秋田に遊びに行きたくなってしまいました。
行ってみたいところ、食べたいものはありましたか?
私のお勧めは…全部です!
そして、秋田には今回ご紹介しきれなかったものも、まだまだたくさんあります。
こんな素敵な秋田を、次のご旅行の候補地にしてみませんか?
※情報は掲載時点のものです。内容は個人の感想です。
(編:GourmetBiz編集部)