夏休みに思い切って星野リゾートへ家族旅行へ行こうという時に「リゾナーレ八ヶ岳」か「リゾナーレ那須」か?で悩む人は多いと思います。
どちらもメリット・デメリットがありますので、両方に宿泊した経験をもとに「どっち対決」形式で「リゾナーレ八ヶ岳」と「リゾナーレ那須」の魅力を紹介します。
■どっち対決!リゾナーレ八ヶ岳か?リゾナーレ那須か?
この記事はお子様連れの旅行を前提にしています。
まず電車移動で行く場合、アクセスの良さはどうでしょう。
「リゾナーレ八ヶ岳」は、JR小淵沢駅からシャトルバスで「5分」。
「リゾナーレ那須」は那須塩原駅からシャトルバスで「25分」。
もちろんどちらもバスは無料です。
ですが、バスに25分乗ることになると、子ども達がぐずらないかソワソワしそうですね。
じゃあ5分の「八ヶ岳」?
その前に、まず利用する電車ですが、
「リゾナーレ八ヶ岳」があるJR小淵沢駅は「特急あずさ」
「リゾナーレ那須」がある那須塩原駅は「東北新幹線」
となっています。
「東北新幹線」はグランクラスの対象列車ですので、電車の座席をグレードアップして広々と移動することが可能。
「那須」は、グランクラスに乗れるメリットがあるけど駅から25分は不便?
「特急あずさ」はグリーン席があるもののそこまでVIP感は味わえません。
でも、小淵沢駅から5分は便利。
一長一短で難しい。
個人的な感想としては、シャトルバスは乗ってさえしまえば、意外と景色を見るのを子ども達が楽しんでいたので25分はあまり苦にならない!ということでグランクラスに乗れる「リゾナーレ那須」が一歩リード。
■客室は子どもが幼いうちはメゾネットを避けるのが吉?
客室はどうでしょう。
●「リゾナーレ八ヶ岳」は…
「八ヶ岳」の客室は、大きく2つのタイプがありレジデンス棟とホテル棟があります。
レジデンス棟の方が部屋は豪華で素晴らしいのですが、階段を上らないと部屋に入れないので抱っこの時期は辛いかもしれません。
ベビーカーは畳んで下に置いていました。
しかし、メリットもあり部屋の下にあたる部分はレストランや雑貨店になっているので何かと便利です。
ピーマン通りと呼ばれているおしゃれな商店街の上に客室が位置していますので、丸山珈琲やジェラートを部屋に持ち込んでゆっくり楽しむことが出来ます。
ホテル棟の方は、エレベーターがありますので移動はベビーカーのままでも大丈夫です。
朝食ブッフェなどはホテル棟の方が近いです。
しかし、レジデンス棟が先に完売する傾向にあるようでやはり人気はリッチなレジデンス棟なのかもしれません。
レジデンス棟エリアの夜の景色はこんな感じです。
涼しい風が吹き込む石畳の通りを青い夜空を眺めながら歩くとゴッホの絵画「夜のカフェテラス」の中に入り込んだような気分になりました。
ちょっとだけ「夜のカフェテラス」に似てませんか?
●「リゾナーレ那須」は…
公式サイトの写真などをご覧になると圧倒的に「那須!」と感じるかもしれませんが、お子様が小さい場合「リゾナーレ那須」は、一部屋ずつが離れているため客室へ辿り着くまでの移動が少し大変かもしれません。
(画像:公式サイトより)
外の通路を歩き回るため、階段もいくつかあります。
「那須」の部屋は3タイプ泊まりましたが、二階建てになっているメゾネットタイプの客室は子ども達がはしゃぎ過ぎて階段から落下したり怪我をしないか見ていなくてはならないため、あまり気が休まりませんでした。
(画像:公式サイトより)
しかし、部屋の作りはどの部屋もリゾート感と高級感を兼ね揃えた豪華なつくりで、大満足。
ひとつひとつ離れのようになっているので、別荘に来たような気分を味わえます。
お子様が小さい場合はメゾネットタイプではない部屋をおすすめします。
ということで、抱っこの時期なら「八ヶ岳」のホテル棟か「那須」の非メゾネット。
単に客室のグレードにこだわるなら「那須」でしょう。
■八ヶ岳はアクティビティ三昧!3歳くらいのお子様なら那須高原が良い?
アクティビティは、お子様の年齢で判断は真っ二つ。
小学生なら八ヶ岳が圧勝です。
●リゾナーレ八ヶ岳は…
陶芸やステンドグラス細工、お菓子作りなど盛りだくさんで2日は余裕で遊べます。
さらに、プールが本当に素晴らしいです。
ここまで子どもが遊べるプール付きホテルをほかに知りません。ホテル内プールの中では一番なのではないでしょうか?
キッズエリアが充実していて、まだヨチヨチ歩きの子でも小さな噴水エリアを歩かせているだけでずっと遊べちゃいます。
小さなウォータースライダーもあり、小学生なら1人で滑ることも大丈夫だと思います。
もう少し大きなお子様でも波のプールがあるので楽しめます。
SUPというサーフボードの上に立ってパドルを漕ぐスポーツの体験もできました。
この写真を撮影した時期は、コロナ禍で入場者をホテル宿泊者に限定していた時期なので空いています。
地元の人の話だと、普段はホテル宿泊者ではない近隣住民の方もこちらのプールを利用でき、お休みの日になると殺到するそうです。
入場待ちで行列ができるほどなのだとか。なので、今年はもっと混んでいると思います。
隣接した森では「アスレチックコース」や「クライミングウォール」も楽しめます。
アスレチックは小学生以上でないと厳しそうです。
ほかにも少し離れた場所でパラグライダーの体験もできます。
アクティビティが豊富すぎて、1週間あっても足りないくらいかも。やることがいっぱいです。
3泊では全然物足りなかった!というのが正直な感想でした。
しかし、お子様が3歳4歳くらいなら話は別。
那須もいいです。
●リゾナーレ那須は…
ホテルの敷地内に小規模ながら「あみあみ」登りがあり、遊ばせられます。
あみあみエリアにカフェがあるので、子どもが遊んでいる様子を見ながらお茶をしたり置いてある本を手にとってみたり比較的ゆっくりした時間が過ごせます。
そして、一番心に残る良い思い出になったのが「トレジャーハンター」。
これは森の中を散策しながら「蛾の繭」や「森のエビフライ(りすが食べたまつぼっくりの跡)」などを見つける自然を生かした冒険の旅。
本物の大自然の中で、虫や動物たちが残したお宝を探すのは素晴らしい経験になると思います。
探すのが本当に難しいので、大人も子どもも夢中になれて楽しいですよ!
また、ハーブティー作りやピザ作り体験など小規模ながら「家でやるのはちょっと大変」なことをさせてくれるのでちょうど良いサイズで良かったです。
お子様がまだ3歳くらいって、遊びは本当にちょっとしたもので良かったりしますよね。
ということで、小学生なら「八ヶ岳」未就学児なら「那須」だと思います。
■お食事は良い意味で引き分け
気になるお食事ですが、これはとっても良い意味で「引き分け」にさせてください。
というのも、ブッフェの店とコース料理の店を選べる構成は八ヶ岳も那須も変わりなく、内容についてもリゾナーレブランドとしてクオリティを保っていることにむしろ素晴らしさを感じました。
どちらも、家族向けながらゴージャスなブッフェでお子様が喜ぶものからママパパが好きそうなものまで幅広く揃っていました。
特にお野菜を美味しそうに見せるのが上手で、入った瞬間「わぁー」と言いたくなる華やかなブッフェ台です。
コース料理の店は、出発前に予約しないといっぱいになってしまいますが、ぜひ食べた方がいいと思います!
まずは、クオリティが「半端ない」。
ですが、それだけではないメリットがあります。
普段小さな子どもを連れているとコース料理の店に入ることが出来ませんよね?
つまり、ママパパにとっては、リッチなコースを食べるチャンスがここしかないんです!
ほとんどのお客様がお子様連れなので、気兼ねなく楽しめるだけでなく事前に予約すれば子供を預かってくれるナーサリーサービスまであります。
ここでコース料理食べなかったら、次はいつ食べられるの?という現実に気づき、予約しました。
料理は全て圧巻・圧倒のクオリティです。
そして、量もすごいです。前菜だけでこの量です。
アルコールも美味しいので食べ過ぎ飲み過ぎでフラフラ…でも、外食と違ってゴロンとなれる部屋はすぐそこ!
コース料理を食べた後にすぐに横になれるなんて最高です。
■夜もアクティビティ盛りだくさんの八ヶ岳
夜の過ごし方については、これもお子様が小学生なら八ヶ岳でしょう。
●リゾナーレ八ヶ岳は…
八ヶ岳は「ムシムシナイトアカデミー」という子ども向けのイベントがあったり、線香花火をやらせてくれたりします。
「ムシムシナイトアカデミー」は、懐中電灯を持って野生の虫を見つけるものですが、結構林の奥まで行きますし時間が長いので覚悟して参戦した方がいいです。
女の子は線香花火して、ロビーでアイス食べるくらいでちょうどいいかもしれません。
●リゾナーレ那須は…
那須の方は、焚き火でマシュマロを焼いて食べることが出来ます。
夜空を見上げて流星を待ったり、軽くお散歩したり…なのですが日中にお猿のファミリーがウロウロしていたのを目撃したためなんとなく怖くて部屋で遊びました。
昼間に目撃した猿の家族。
ホテルの人なのか、猿を追い払うための見回りの人もいて安全に配慮してくださっています。
ホテルの客室の窓から猿を目撃した時は子どもも大はしゃぎでした。
小さなお子様連れなら、そもそもそんなに夜遅くまで遊べないので那須の方がコンパクトで良いかなと思います。
■夏休みの宿題「読書」10冊がここで完了できる
リゾナーレはいずれも書籍を自由に読めるエリアがあり、そこに置かれている本が粒揃いなのが好きです。
●リゾナーレ八ヶ岳は…
八ヶ岳では、このエリアにある本が素晴らしく、夏休みの読書課題10冊がここで全て読み終わってしまいました。
どれも素敵な本ばかりで、自分で選んだらこんなに良い本ばかり集められなかっただろうなと感心した次第です。
●リゾナーレ那須は…
那須にももちろん本のコーナーがあります。
あみあみエリアにあるせいか、こちらではあまり絵本にハマるお子様は少ない傾向にありました。
別の場所にも書籍を置いてあるコーナーがあり、そちらは大人向けで静かな空間でゆっくり本が読める素敵な雰囲気でした。
ということで、今回の「どっち対決」ですが、お子様が小学生なら「八ヶ岳」。未就学児なら「那須」ということでいかがでしょうか。
現時点では「八ヶ岳」も「那須」も客室に若干の空きがありましたので今からでもまだ間に合うかもしれません。
夏の旅行の参考にしてみてくださいね。
※情報は掲載時点のものです。内容は個人の感想です。
(編:GourmetBiz編集部)