小さくて美味しい「プチトマト」。しかし、「もうプチトマト君はいない」という衝撃の事実が明かされ、ネット上で話題を呼んでいます。
■プチトマトはもう存在しない?じゃあ私たちが食べているあの小さいトマトって一体…
あるTwitterユーザーが「プチトマト」についてツイートしたところ、別のユーザーがそのツイートを引用する形で「もうプチトマト君はいないから プチトマトっていうだけでオッサン認定されるから気をつけてな」と返信。
すると、他のユーザーたちから「え!?!?!?!?知らなかったそんなの…」「これは知らなんだ…最近聞かないと思ったら…」と驚きの声が上がり、注目が集まっています。
小さく手軽に食べられて、サラダやお弁当にも重宝されるプチトマト。
「それじゃあ自分たちが今も食べている小さいトマトは一体何?」と驚いた人が多いようです。
■「プチトマト」と「ミニトマト」の違い、知っていましたか?
ネットユーザーが驚いた理由は、そもそも「プチトマト」と「ミニトマト」の区別がついていない人が多いから。
「ミニトマト」とは重さが10~20gの小さなトマトの総称で、ミニトマトの種類の一つに「プチトマト」があるのです。
小さなトマト自体は昭和初期頃から既に日本に存在していました。そして1975年頃、「タキイ種苗」が「プチトマト」と名付けた小さなトマトを発売。これが爆発的ヒットとなり「プチトマト」の名前が日本中で定着したのです。
今回の件で初めて知ったというネットユーザーも多く、「そうなんだ。そもそもプチトマト自体、品種名じゃなくて一般名か俗称だと思ってた…」「品種名だったんだ…普通に親が呼んでるからそのままってパターンもあるだろとは思うが…」との声が上がっています。
小さなトマトの総称を「ミニトマト」もしくは「プチトマト」だと思っていた人が多いようですね。
■なぜ「プチトマト」は消えたのか
さて、1975年頃に発売されたプチトマトは、日本の高度経済成長期に伴いマンションや団地のベランダで手軽に育てられるトマトとして大ヒット。
それ以降、全国的に様々な品種のミニトマトが作られるようになります。すると、次第に糖度が高くて美味しい品種も多く作られるように。
そうした中で2007年、タキイ種苗の「プチトマト」は販売を終了することになります。よって、「もうプチトマト君はいない」は正しいというわけです。
■販売は終了しても…「ずっとプチ言い続けるよ」
「プチトマト」はとっくに販売終了してしまいましたが、美味しい“初代ミニトマト”として全国的に食べられていたことから、小さいトマトのことを「プチトマト」と呼ぶ人はまだたくさんいます。
中には「プチトマトが品種名だったなんて…もう存在しない品種だとしてもずっとプチ言い続けるよ」という声も。
すっかり言い方が定着している「プチトマト」。15年以上前に販売が終了していたのは驚きでしたね。
しかし、ネットの声を見るとこれからも「プチトマト」という呼び方はずっと続くのではないでしょうか。
(文:二木もなか/編:GourmetBiz編集部)