ハウス食品グループが手掛けるレトルト食品の自動販売機「タスミィ」がバズっています。
(画像はタスミィで購入できるハッシュドビーフ)
■保育園に子どもの夕食が売ってる!!!
2023年4月より保育園に設置されているレトルト食品の自動販売機「タスミィ」が子育て中のご家庭の救世主になっているようです。
ママさんにとって、保育園のお迎えはむしろ家事の「始まり」の合図。
仕事で疲れ果てた我が心身と子を連れてスーパーへ寄り食材を購入して家で調理をするというその日のグランドフィナーレが待っているのです。
その大仕事を助けるがごとく、保育園に設置されていたのは夕食の自販機。
温めるだけで食べられるレトルト食品が購入できます。
動き回る子どもをあやしながら忙しなくスーパーへ寄ることもなく、戦場のようなキッチンで高速で料理をすることもなく、子供にせっかく作った料理を「それはやだ」と言われることもなく、お迎えをしたその場で子供に「どれがいい?」と聞けば全てのことが済む救世主が現れたのです。
この「タスミィ」の画像とともに「天才かな?」とつぶやかれたツイッター投稿は一気に拡散され、「お迎え行ってそのまま買えるの最高。どっかよるとまた時間もかかるしね」「仕事終わってへとへとでお迎えして子の寄り道を宥めつつ帰宅してさぁご飯どうしようって、ぐったりしちゃうもんね」などの声が。
しかも、購入した惣菜は常温で持ち帰り、レンジで温めることができるパウチ惣菜とあって、帰りに子どもがぐずったり、公園に寄り道をしても大丈夫です。
「何よりチンするだけで完結するのが神」「常温でOKとか神かしら!」「こんなんあったら毎日買っちゃう!」「神!全国へお願いしたい!」と、その神がかっている手軽さに感激の言葉もありました。
お値段も1パックに大人1人分と子ども1人分の計240gの分量が入っているのにも関わらず、1袋あたり400円というお手頃さ。
ハウス食品グループの商品というところも安心材料となっているようです。
このリアルな子育て事情にぴったりフィットしまくった自販機を考えた人はどんな人なのだろうとハウス食品の公式発表をのぞいてみるとさらに驚いたことが。
■起案者の切実さから生まれた!?
「タスミィ」は、ハウス食品グループ本社株式会社のグループ内の新規事業創出プログラムから生まれた新規事業。
事業推進者の石井英貴さんは妻の第二子妊娠時に120日間のワンオペ生活を経験したそう。
普段の仕事に加え、家事、育児と目まぐるしく過ぎていく日々に追われ、あまりの忙しさに第一子が通う保育園の園長先生に「保育園の給食を売ってほしい!」と切実な願いを吐露した経験があるのだとか。
もちろん保育園の給食を売ってもらうことはできませんでしたが、ワンオペ生活の大変さを実感した石井さんはこの「保育園に夕食があったなら」という願いを叶えるべく本事業を起案したのだとか。
石井さんの考えに共感した研究開発者たちが担当業務を超えて自ら手を挙げチームを作り、試行錯誤を繰り返して事業を成功させたそう。
(事業推進者 石井 英貴さん)
現時点で、自動販売機で販売されている食品は10種類。
『ごろごろ野菜のキーマカレー』や『トマト煮込みハンバーグ』『彩り野菜とひき肉のガパオ風』など、保育園で働く管理栄養士が監修した、子どもも食べやすい味付けの物が売られているようです。
しかも、毎月10種類中5種類が別メニューに入れ替わるという種類の豊富さ。
これなら毎日、毎食購入しても飽きることはありませんね。
今年1月発表の資料では設置予定保育園は千葉県野田市、印西市、流山市の保育園10ヶ所。下記保育園以外に他1ヶ所となっていました。
すくすく保育園 千葉県野田市山崎1952
滝すくすく保育園 千葉県印西市滝546-5
けやきの森保育園西初石園 千葉県流山市西初石4-1408-2
けやきの森保育園おおたかの森園 千葉県流山市おおたかの森北二丁目8番地
けやきの森保育園おおたかの森第三 千葉県流山市おおたかの森北一丁目11番地4
チャレンジキッズおおたかの森園本園 千葉県流山市おおたかの森西1-22-1
スター★リーフ 千葉県流山市市野谷441番地の3(運A85街区6)
アートチャイルドケア南流山保育園 千葉県流山市大字木480番地(B67街区15)
ピオーネ流山保育園 千葉県流山市西平井二丁目17番地の3
今後の拡大に期待したいですね。
(文:椎七みつばち/編:GourmetBiz編集部)