季節を問わずパワーを出したいときに食べたいスタミナ料理。ただ、レパートリーが少ないと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。今回はフライパンで手軽に作れて飯泥棒間違いなしの「漬け焼肉」のレシピを紹介します。
今回紹介するのは、料理人・岩野上幸生さん(愛称:こうせい校長)が考案した「漬け焼肉」のレシピ。
料理人歴18年のスペシャリスト・こうせい校長曰く、このレシピは「最強の塩ダレ」を使用するとのこと。ホットプレートで食べる焼肉も美味しいですが、フライパンで作る「漬け焼肉」という新しい食べ方もオススメなのだとか。
安い肉でも切り方を工夫することで柔らかい肉に大変身するとのことなので、覚えて得する技が盛りだくさんのレシピです。
■肉汁の旨味、爆発!
話題になった動画はこちら。
材料はこちら。
・牛カルビ ………………… 350g
・長ネギ …………………… 2本分
【ネギ塩ダレ】
・料理酒 …………………… 30g
・塩 ………………………… 1g
・鶏ガラスープの素 ……… 3g
・味の素 …………………… 2つまみ
・金ゴマのすりゴマ ……… 5g
・おろしにんにく ………… 5g
・ブラックペッパー ……… 適量
・ごま油 …………………… 100g
・白ネギのみじん切り …… 1本分
【添え物】
・レモン …………………… お好みで
■レモンは美しく、お肉はより柔らかく!プロの技が光るレシピ
次に作り方です。
1. レモンの表面を洗う
ボウルに水を張り、レモンの表面を洗います。その後レモン全体に塩を振りかけ、塩を揉み込むようにしながらレモンを洗います。
洗い流したら沸騰したお湯に30秒間レモンを入れ、レモンの表面についた防カビ剤を落とします。
2. レモンを切る
水分を拭き取り、レモンの両端を最低限の大きさで切り落とし、縦半分に切ります。
また、切る際は「断面を上にしたほうが、うまく中身を捉えやすくなる」とのこと。断面を上に向けながら、くし切りにしてください。
くし切りにしたレモンを保存する場合、タッパーの底にキッチンペーパーを敷き、断面同士を重ねるように入れるとみずみずしい状態を保つことができます。
3. ニンニクの皮を剥く
ニンニクは根元に切り込みを入れ、引っ張るようにして皮を剥きます。残った薄皮は、包丁でこそぐように取ってください。
4. 調味料を混ぜる
ボウルに料理酒、塩、鶏ガラスープの素、味の素を入れて混ぜます。ごま油を入れる前に混ぜることによって「ムラなく作ることができる」のだそう。
混ざったらブラックペッパー、金ゴマ、おろしにんにくを加えて混ぜ、ごま油を加えてさらに混ぜます。
5. 長ネギを切る
洗って水分を拭き取った長ネギをみじん切りにします。こうせい校長によると「長ネギは根元の白い部分に行けばいくほど甘くなる」のだそう。今回は白い部分のみを使います。
長ネギをみじん切りにする際は、長ネギの両面を蛇腹切りにすることによって「まとめてみじん切りにしやすくなる」のだそう。また「火の入り方を均一にして見た目を良くするために、細かく刻んで大きさを揃える」のもポイントなのだそうです。
6. 塩ダレを作る
4のボウルにみじん切りにした長ネギを入れ、混ぜます。
7. 長ネギ・牛カルビを切る
具材用の長ネギは、大きさを揃えるようにして切ります。
牛カルビは、格子状に切り込みを入れます。この一手間により「値段が安い肉もびっくりするくらい噛み切れやすくなって、食べやすくなる」と、こうせい校長は言います。
また、肉があまりにも分厚い場合はカットして調整してください。
8. ネギを焼く
フライパンに油を敷き、長ネギを焼きます。両面に焼き色がついたら弱火にし、中心まで火が入るように焼きます。ネギが焼けたら、別の容器に移しておきます。
9. 肉を焼く
ネギを焼いたフライパンで、そのまま肉を焼きます。中火から弱火でしっかりと火を通してください。
「フライパンからずっと煙が上がっている場合は、これ以上フライパンを温めなくていいという合図」なのだそう。火を弱めるなどして調整します。
肉が焼けたらバットに移してください。
10. 塩ダレを温める
肉を焼いたフライパンにそのまま塩ダレを入れて温めます。あくが出たら、軽く取り除いてください。
木べらでフライパンについた肉の旨みをこそぎ落とすように混ぜ、塩ダレに馴染ませます。
11. タレに漬ける
焼いた長ネギを肉のバットに移し、温めた塩ダレをかけたら完成です。
長ネギを肉で巻いたり、レモンを絞ったりして、お好みでお召し上がりください。
■まさに飯テロ!食欲が湧き上がる人続出
このレシピについて、ネット上では「なんて美味しそうな焼き肉なんだ」「これは白米が止まらなくなるやつ」「部屋に煙が籠るのが嫌で焼き肉しない我が家に嬉しいレシピ」「この焼き肉丼が出てくる店があったら毎日通います」などの声が。見た目から美味しさが伝わってくるレシピに食欲を掻き立てられた人が多かったようです。
肉汁と塩ダレの旨みが溢れた焼き肉は、白米と相性抜群。ホットプレートを使わずにできるのも嬉しいですね。
スタミナをつけたい日にもってこいの絶品レシピを、ぜひお試しください。
■画像、レシピ提供:料理人・岩野上幸生さん(愛称:こうせい校長)
1985年8月28日生まれのこうせい校長は、18歳から名古屋で料理の修行をしたのち、24歳で独立。現在は都内で2店舗を経営しています。
飲食店経営者としては12年、料理人としては18年になるそうで、YouTubeチャンネル「飲食店独立学校 /こうせい校長 」も運営しています。登録者数は64万人を超え「食を通して皆さんに楽しく役立つ動画」を発信し続けています。
【飲食店独立学校 /こうせい校長】
https://www.youtube.com/channel/UC_IE1NN9hk4eJbGbad-4LGg
また、身近なレシピや美味しくなるコツを公開した本「プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ」も好評発売中。
■こうせい校長が経営しているお店はこちら
「くいどころ酒場 活(かつ)」
東京都中野区野方5−28−7 彩燈ビル2F
「花小金井のわいんばーる BUGreen(バグリーン)」
東京都小平市花小金井南町1−19−27 JTKビル101