パティスリーの定番・シュークリームは、経験者でも作るのが難しいスイーツ。膨らまなかったり、しぼんでしまったりと失敗を繰り返すうち「シュークリームはお店で買うもの」と、割り切っている人も多いかもしれません。そこで今回は、そんな常識が覆る家でも美味しくシュークリームを作ることが出来るレシピを紹介します。
■「ブレない、安定して失敗しない」そんなシュークリームレシピが存在したとは…!
今回紹介するのは、仕込みに火を使わない代わりに電子レンジで作ることができる「失敗しない時短シュークリーム」のレシピ。考案したのはショコラティエでパティシエの江口和明さん。難易度の高いシュークリームが失敗なしで、しかも時短で作れてしまう革命的なレシピです。
江口さんによると、電子レンジを使うことで「ブレない、安定して失敗しない」シュー生地とクリームを作ることができるとのこと。
「濃厚でふわっと食感のシュークリームがおウチで作れます」という江口さんの自信作。ティータイムのお供にはもちろん、プレゼントや差し入れにもおすすめですよ。
■特別な材料や道具は必要なし!
話題になったのは、こちらのレシピ。
<レンジで作る失敗しないシュークリーム>
仕込みに火は使わない!チンするだけ
だからブレない、安定して失敗しない
そんなシュー生地とクリームですポイントは
①焼いてる時は扉を開けない
②ラップをする濃厚でふわっと食感のシュークリームがおウチで作れます
詳しくは動画で紹介します↓↓ pic.twitter.com/H6jNOoZmU1— ショコラティエ/パティシエ/江口和明 @チョコレート情報を発信します@ショコラティエ @デリーモ (@EguchiKazuaki) July 27, 2022
まずは材料です。
■シュー生地
・無塩バター …………… 50g
・卵(Lサイズ) …………… 2個
・薄力粉 ………………… 60g
・水 ……………………… 80g
■カスタードクリーム
・卵黄 …………………… 2個
・生クリーム35% ……… 150g
・薄力粉 ………………… 15g
・グラニュー糖 ………… 50g
・牛乳 …………………… 150g
■デコレーション
・粉糖 …………………… 適量
■ポイントはラップをしてチンすること!
次に作り方です。
1. 粉を振るう
薄力粉をそれぞれふるいにかけます。江口さん曰く「ふるわないと失敗しちゃう原因になる」のだそう。最低でも1回はふるい、ダマをなくすようにしてください。
2. バターを温める
ボウルにバターと水を入れ、ラップをかけて600wのレンジで90秒温めます。ラップをすることで水分が飛ばず、完全に沸いている状態にすることができます。
しっかり溶けていることを確認し、溶け残りがある場合は10秒〜20秒再加熱してください。
3. 薄力粉を加える
2に1の粉を全量加え、ゴムベラで混ぜます。マッシュポテトのような状態になるまで混ぜたら、ボウルの中でひとまとめにしてください。
4. 電子レンジで加熱する
ボウルにラップをし、600wのレンジで30秒、2回温めます。1度温めるごとにラップを外して生地全体を混ぜ、均一な状態にします。しっかりと混ぜることで、ベタついた状態から少し乾いた状態へ変化します。
5. 卵を加える
溶いた卵の3分の1ほどを生地が熱いうちに加え、しっかりと混ぜます。江口さん曰く「一気に入れたら混ざらない」のだそう。
生地がまとまったら残りの卵を半量加え、再びしっかりと混ぜます。これを繰り返し、卵を全て生地と混ぜ合わせます。
6. 生地を絞る
オーブンの板をひっくり返し、キッチンペーパーを敷きます。丸型に薄力粉をつけて目安の模様をつけることで、均等に生地を絞ることができます。
口金のついた絞り袋に生地を入れ、生地を絞ります。位置を固定し、高さを変えずに一気に絞り出すことで、綺麗な丸に絞ることができます。
生地を絞ったら、霧吹きで軽く水を吹きかけます。江口さん曰く「この水の力を使って綺麗にぷっくり膨らむ」のだそうです。
「水を吹きかける」工程をおサボりしたことがある人はハッとしたのではないでしょうか。
綺麗に膨らませるにはこの工程が重要だったのですね。
どうやら膨らまなかった原因が分かってきた気がします。
江口さんは、その工程が何のためなのかを説明してくれるので、身になりますね。
7. 生地を焼く
オーブンを200度に予熱し、190度で35分焼きます。焼いている間は、絶対に扉を開けないようにしてください。
焼きあがりは下の画像のように、こんがり出来上がります。
8. カスタードクリームの材料を混ぜる
卵黄に砂糖を全量加えてすり混ぜ、薄力粉を全量加えます。粉っぽさがなくなるまで混ぜたら、牛乳を全量加えます。江口さん曰く「バニラとか入れたかったらこのタイミングで入れて、好みの味にしてください」とのこと。牛乳を加えたら、しっかりと混ぜ合わせてください。
9. レンジで温める
ボウルにラップをし、600wのレンジで30秒温めたらしっかりと混ぜ合わせます。この作業を7回ほど繰り返します。
江口さん曰く「その都度その都度混ぜるのが重要」とのこと。「混ざらないと失敗する原因になっちゃう」のだそうです。
10. カスタードクリームを冷やす
ラップを敷いたバッドに9を移します、ラップを密着させるようにカスタードを包み、冷蔵庫で30分〜1時間急速冷却します。冷蔵庫から取り出した時「ぺろっと綺麗に剥がれるのが、しっかり火が入って炊けてる状態」なのだそう。
11. 生クリームと合わせる
カスタードクリームをボウルに移し、ゴムベラで滑らかになるまでほぐします。かなり硬い状態に泡立てた生クリームをボウルに加え、カスタードと合わせてください。
12. クリームを絞る
波型の包丁で生地に切れ目を入れ、11のクリームを絞り入れます。仕上げに粉糖でデコレーションしたら完成です。
また、作り方は動画でも確認することができます。
■初挑戦でも問題なし!感動のレシピ
このレシピについて、ネット上では「初挑戦でもシュークリームが作れました」「本当にレンチンでできるなんて!」「クリームがお店のような味で感動」「江口シェフのレシピにハズレはないので、作るのが楽しみ」など、絶賛する声が続出しています。
また、動画内で試食をした江口さんは「これお家で出来たら、もうプロいらないかもしれない」とボソリと呟く場面も。プロ顔負けのレシピが家で作れるのは嬉しいですね。
電子レンジを活用することで、手間も失敗も減らすことができる革命的なレシピ。特別な道具も材料も不要な簡単レシピで、本格パティスリーの味をお試しください。
■画像、レシピ提供:ショコラティエでパティシエの江口和明さん
東京や神戸の高級チョコレート専門店で研鑽を積み、その後「デルレイ」のベルギー本店で研修後、日本の「デルレイ」カフェのシェフに就任。現在は「パティスリー デリーモ」の総責任者として、シェフショコラティエ、シェフパティシエを務める。
江口さんの作るリッチなスイーツがご家庭でも簡単に再現できるようYouTubeでレシピを発信中。
KAZUAKI EGUCHIチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCluB47fcS-RnvNjPHrXYS5Q
DEL'IMMO公式サイト:https://de-limmo.jp/