飲食店の出店開業支援サイト「飲食店.COM(運営:株式会社シンクロ・フード、http://www.inshokuten.com/)は、同サイトの造作譲渡情報より、閉店した飲食店の業態と営業年数を調査し、結果を発表した。
【閉店しやすい業態はアジア料理、ラーメン、中華、そば・うどん】
閉店した飲食店の件数を業態と営業年数ごとに集計したところ、アジア料理、ラーメン、中華、そば・うどんについては、7割以上の店舗が営業3年以内で閉店しており、4割以上の店舗については営業1年以内に閉店していることが明らかとなった。
なかでもラーメンは「出店したい業態」としても必ずトップ5に入る人気業態である一方、閉店する件数も多くなっており、生き残りが厳しい業態でもあることがわかる。
なお、「出店したい業態」と「閉店が多い業態」の両方でトップなのが居酒屋・ダイニングバーであるが、営業年数が3年を超える店舗が4割以上となっており、これと比較してもラーメン店は短命の傾向であることが伺える。
【長続きしやすいのは寿司、フランス料理など開店障壁がある業態】
逆に、閉店までの営業年数が長かった業態を見てみると、営業3年を超える店舗が5割以上の業態は、寿司、フランス料理のみである。さらに寿司は営業11年を超えていた店舗の割合が21.5%で全業態中で最も高い割合、またフランス料理は1年以内で閉店した店舗が12.8%と最も低い割合となっている。
寿司およびフランス料理は、調理に専門技術が必要となること等から開店までの障壁が高く、他業態と比較すると開店件数が少なくなっている。そのため競合店が生まれにくく、営業年数も長くなる傾向にあると推測することができる。
また、鉄板焼き・お好み焼きも3年を超えて営業した店舗が46.3%と営業年数が長めの業態と言えるが、設備投資コストの点で開店障壁があるため、寿司・フランス料理と同様に競合店が生まれにくく、閉店もしにくいことが考えられる。
なお、前述で閉店しやすい業態としても挙がっているそば・うどんですが、営業年数が11年を超えていた店舗も15.1%と高い割合となっており、愛され続けた老舗店が惜しまれつつ閉店していく様子も伺い知れる。
【調査概要】
「飲食店.COM」に2015年7月21日までに登録された造作譲渡情報より、営業年数および業態を保有するデータ3,534件を集計。
▼調査結果詳細:http://www.inshokuten.com/foodist/data/611/
[現在掲載中の造作譲渡情報]
▼飲食店.COM:http://www.inshokuten.com/bukken/transfer/list
[店舗の移転・売却について]
▼居抜き情報.COM:http://www.inuki-info.com/
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