春といえば、景色を華やかに彩る桜をイメージする人も多いのではないでしょうか。そこで、今回は四季を視覚だけでなく味覚でも堪能できる桜スイーツレシピを紹介します。
上の写真は、春らしいビジュアルが目を引く可愛いスイーツ。見た目だけでなく、もちろん味も美味しく、桜の香りを楽しむことができるケーキです。
考案したのは、パティシエの江口和明さんで、その名も「かんたん桜シフォンケーキ」。江口さんならではアイデアが詰まった今回のレシピでは、油の代わりにホワイトチョコレートを使用。チョコレートに含まれる油分を使ってフワフワのシフォンケーキを作るレシピです。
鮮やかなピンクと桜の香りで、季節感も満点なので、贈り物にもぴったりかもしれません。
■ノンオイルの秘密はホワイトチョコレートにあり!
話題になったツイートはこちら。
<サラダ油を入れたくない🌸>
でも柔らかいシフォンケーキが作りたいんだ!そんなみんなの願いを叶える
フワッフワのシフォンケーキのレシピが
完成したので貼っておきます
今回は桜のレシピだよ🌸🌸砂糖は全部入れろ
粉は混ぜまくれ
あとは焼くだけ
油の代わりは❓ポイントは↓↓🌸🌸 pic.twitter.com/xAa7DURe81
— ショコラティエ/パティシエ/江口和明 @チョコレート情報を発信します@ショコラティエ @デリーモ (@EguchiKazuaki) March 16, 2022
まずは材料です。
【70cm型1台分】
・卵(MまたはL) …………… 4個
・きび糖 …………………… 100g
・薄力粉 …………………… 80g
・桜パウダー ……………… 15g
・ベーキングパウダー …… 3g
・ホワイトチョコレート … 30g
・水 ………………………… 80g
デコレーション
・サクラの塩漬け ………… 10−20輪
・生クリーム35% ………… 100g
■コツは「しっかり混ぜる」こと!
次に作り方です。
1. デコレーションの準備
サクラの塩漬けを水にさらし、塩抜きをします。使用する30分前には行ってください。
江口さん曰く「しょっぱいのが苦手な方は1日漬けておくと塩の味が全く抜ける」とのことなので、塩辛いのが苦手な方は参考にしてみてください。
2. 粉類を混ぜる
薄力粉、桜パウダー、ベーキングパウダーを合わせてふるいに入れます。3種類の粉がしっかりと混ざっている方が失敗が少ないそうで「必ずふるってください」とのこと。ダマは指で押すように潰してふるってください。
3種類の粉類を完全に混ぜるため、この作業を3回ほど繰り返します。
3. ホワイトチョコレートを溶かす
ホワイトチョコレートと水をボウルに入れ、600wのレンジに30秒かけます。これを5−6回繰り返します。
今回作るシフォンケーキは「サラダ油を使わない代わりにチョコレートの油を使って作る」のだそう。江口さん曰く「チョコレートの油とミルク分の美味しさが入るのでおすすめ」なんだそうです。
4. 卵黄と材料を混ぜる
卵を卵黄と卵白に分け、卵黄を3に全量一気に加えます。よく混ぜたら2でふるった粉を入れ、泡立て器でしっかりと混ぜ合わせます。「混ぜすぎることはないのでしっかり混ぜる」のがポイントとのことで「しっかり混ぜたほうが失敗しない」のだそうです。
5. メレンゲを作る
ボウルに卵白ときび糖を入れます。メレンゲ作りのポイントは、きび糖を「最初から全部入れる」こと。江口さんが言うには「最初から全部入れたほうがしっとりするメレンゲができる」のだそう。
泡立て器で軽く混ぜたら、最高スピードで一気に泡立てていきます。泡立ってきたら速度を中程度にし、再度混ぜます。2段階の速度を使い分けることで「中のキメが整う」のだそう。持ち上げた時に先が少し曲がるくらいの固さまで混ぜます。
6. オーブンと型の準備
オーブンを180度に予熱します。型は紙ではなく、アルミを使用するのがおすすめとのこと。江口さん曰く「アルミの型に生地が貼り付いてカラッと焼き上がる」のだそうです。
7. 生地とメレンゲをあわせる
4の生地にメレンゲを少し入れ、泡立て器でしっかりと混ぜ合わせます。固さが和らぎ滑らかな状態になったら、残りのメレンゲと生地を全て合わせ、ゴムベラで掬い上げるように混ぜます。
江口さん曰く「混ぜすぎたら萎んじゃうとかは無い」のだそう。生地がマーブル模様でなく、全体が同じ色になるまでしっかりと混ぜてください。
8. 生地を型に入れる
生地を全て型に流し入れます。流し入れたら竹串でクルクルと20回ほど混ぜます。こうすることで「余計な気泡がなくなってよりしっとりとして、目が詰まってフワッとする」のだそう。
混ぜたら170度のオーブンに入れ、約50分焼きます。
9. デコレーションの準備をする
塩抜きしたサクラ塩漬けをボウルから出し、ペーパーで押さえて水気を切ります。水気をきったらペーパーを敷いたお皿の上に、花を少し開くように整えて乗せます。いくつか同様にお皿に乗せたら600wのレンジで20秒ほど温め、ふんわりとドライな状態にします。
10. デコレーションをする
生地は焼き上がり後、常温で1時間程度粗熱をとり、完全に冷まします。
生地が冷めたら型から外し、泡立てた生クリームを乗せます。生クリームは「綺麗に塗らずに自然な感じで置いていく」デコレーションがおすすめなのだそう。
生クリームの上に、9のサクラの塩漬けを乗せたら完成です。
YouTubeでは、詳しい作り方が紹介されています。
■見た目も味もバッチリなレシピに感動!
このレシピにネット上では「ホワイトチョコだけでこんなに膨らむなんて!」「この時期ならではのシフォンケーキですね」「飾りの仕方もメリハリがあっておしゃれ」「プレゼントしても喜ばれそう」と、季節感たっぷりのレシピ公開に喜びの声が上がっています。
ホワイトチョコレートでここまでふんわりと、弾力があるシフォンケーキができるとは、驚きでしたね。見た目も可愛いノンオイルシフォンケーキを、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
■画像、レシピ提供:ショコラティエでパティシエの江口和明さん
東京や神戸の高級チョコレート専門店で研鑽を積み、その後「デルレイ」のベルギー本店で研修後、日本の「デルレイ」カフェのシェフに就任。現在は「パティスリー デリーモ」の総責任者として、シェフショコラティエ、シェフパティシエを務める。
さらに江口さんは、リッチなスイーツをご家庭でも簡単に再現できるようYouTubeでレシピを発信中。
KAZUAKI EGUCHIチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCluB47fcS-RnvNjPHrXYS5Q
DEL'IMMO公式サイト:https://de-limmo.jp/