コロンとした形が可愛らしいマカロンは、洋菓子店でも大人気のご褒美スイーツ。外側のカリッとした食感と、内側の柔らかな食感は至高の味ですよね。そんなマカロンを家で作るのは"難しい"というイメージがあり、いつも買っているという人も多いのではないでしょうか。そこで今回はプロ直伝のマカロンレシピを紹介します。
生地とメレンゲの泡を混ぜ合わせて、生地の固さ調整をする「マカロナージュ」という作業や、表面を丁寧に乾燥させる作業など、繊細さが求められる工程が多いマカロン。自宅で作るのを躊躇ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな悩める人に紹介したいのが、パティシエの江口和明さんが考案した「家庭で作れるマカロン」。家庭でも作りやすいよう工夫され、江口さんが「手抜き史上最高のクオリティです!!」と豪語する傑作です。
クリスマスなど、特別な日のおやつにもぴったりですよ。
■混ぜて焼くだけ!初心者も挑戦できるお手軽レシピ
話題になったツイートはこちら。
こだわらない家庭で作れるマカロン
乾燥させない
マカロナージュしない
プロの手抜きマカロンの紹介
レシピは画像を見てください
手抜き史上最高のクオリティです!!ポイントは↓↓ pic.twitter.com/SbzvcvnCPw
— ショコラティエ/パティシエ/江口和明 @チョコレート情報を発信します@ショコラティエ @デリーモ (@EguchiKazuaki) December 8, 2021
まずは材料です。
材料(焼き上がり直径約3.5cmのマカロン約25個分)
◆マカロン生地
・アーモンドパウダー … 95g
・グラニュー糖 ………… 60g
・メレンゲ用・卵白 …… 1個分(約40g)
・粉糖 …………………… 95g
・ペースト用 …………… 卵白 1個分
◆ガナッシュクリーム
・ホワイトチョコレート … 250g
・牛乳 ……………………… 60g
グラニュー糖がない場合は、粉糖を使用しても良いとのことです。
■マカロナージュ・乾燥不要!焼き方が最大のポイント
次に作り方です。
1. ペーストを作る
まずは、アーモンドパウダーと粉糖をあわせてふるいにかけ、1度ふるいます。ふるったらペースト用卵白を入れ、混ぜてペーストにしてください。江口さん曰く、ゴムベラを使わず「手とかでお団子作るようにやっても早い」とのことです。
生地に触っても手につかない程度の固さまで混ぜたら、ラップをして置いておきます。
2. メレンゲを作る
大きめのボウルに熱湯を注ぎ入れます。別のボウルにメレンゲ用卵白を入れ、グラニュー糖を全量一気に入れます。卵白・グラニュー糖を入れたボウルを熱湯を入れたボウルで湯煎しながら泡立て、メレンゲを作ります。
「湯煎しながら立てることによって、目が詰まって火が入ったような感じ」になるのだそう。目が詰まりツヤが出て、ボウルを傾けても動かないほどの固さが目安。「このメレンゲの固さだけは間違えないようにやってみてください」と江口さんが言うほど、重要なポイントです。
3. 生地とメレンゲを合わせる
メレンゲを少しヘラに取り、ペースト側のボウルに入れます。「全部入れちゃうとちょっと混ざり辛い」ので、何度かに分けて投入してください。生地を伸ばすようなイメージで混ぜたら、再びメレンゲを少し投入し、同様に混ぜます。メレンゲを全部入れて混ぜるまで、この作業を繰り返してください。
通常行うマカロナージュの作業は不要。生地とメレンゲをしっかり混ぜ合わせるのがポイントです。
4. オーブンを準備する
オーブンを150度に予熱します。オーブンの天板をひっくり返し、シリコンのパットを2枚重ねて敷きます。パットを2枚重ねる理由は「下から当たる熱を弱くしたい」からだという江口さん。「じっくり焼いてあげることによってマカロナージュが不要のマカロンになります」とのことです。
シリコンのパットが無い人は、クッキングシートの下に薄い段ボールを敷くことで代用できるとのこと。とにかく「下からの熱をゆっくりにする」ことが重要だと江口さんは言います。
また、使用するオーブンによって焼き加減が異なるため、万が一うまくできなかった場合は乾燥させてください。
5. 生地を絞る
口金をセットした絞り袋に生地を入れ、適当な大きさに絞ります。絞り終わったら天板の裏側を叩き、振動を与えてください。「表面が振動で平らになる」ので、綺麗に焼き上がるとのことです。
6. オーブンで焼く
140度にセットしたオーブンに天板を入れ、15分〜18分焼きます。通常、マカロンのレシピで行う乾燥作業は不要。絞り終わったらそのままオーブンで焼きます。
7. ガナッシュクリームを作る
ボウルにホワイトチョコレートと牛乳を全量入れ、ラップをかけます。600wの電子レンジで30秒加熱する作業をチョコレートが溶けるまで4〜5回繰り返します。
泡立て器で完全に混ぜたらバットに広げ、絞れる硬さになるまで冷蔵庫で冷やしてください。
8. 生地にクリームを挟む
ガナッシュクリームを絞り袋に入れ、焼き上がった生地に絞り、挟みます。
焼き上がりの生地は、表面はカリッと、裏側の中心はまだ柔らかい状態。「ここにクリームを絞って 、クリームの水分がマカロンに行くことによって、しっとりとした美味しいマカロンになる」のだそう。出来立てを食べるより、水分が行き渡った翌日に食べたほうがより美味しいそうです。
また、動画でも作り方を紹介しています。
■「出来るかもって思える」挑戦しやすいお手軽レシピが話題
マカロンならではの作業を省いた革命的レシピに、ネット上では「マカロナージュ不要で乾燥もさせないって、夢みたいなマカロン」「とっても綺麗に焼けました!」「マカロン初心者ですが、出来るかもって思える」「手に入りやすい食材ばかりでありがたい」と、絶賛する声が上がっています。
ハードルが高そうなマカロン作りですが、面倒な作業が省かれているため、江口さん曰く「プロの手抜きマカロン」とのこと。これなら自宅でも作りやすいのではないでしょうか。
純白のビジュアルが美しい簡単マカロンをぜひ試してください。
■画像、レシピ提供:ショコラティエでパティシエの江口和明さん
東京や神戸の高級チョコレート専門店で研鑽を積み、その後「デルレイ」のベルギー本店で研修後、日本の「デルレイ」カフェのシェフに就任。現在は「パティスリー デリーモ」の総責任者として、シェフショコラティエ、シェフパティシエを務める。
江口さんの作るリッチなスイーツがご家庭でも簡単に再現できるようYouTubeでレシピを発信中。
KAZUAKI EGUCHIチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCluB47fcS-RnvNjPHrXYS5Q
DEL'IMMO公式サイト:https://de-limmo.jp/