ふわふわとした食感がたまらないシフォンケーキ。手作りする人も多い人気スイーツですが、綺麗に膨らまなかったり、逆に縮んでしまったりと、出来栄えにムラができると悩む声も少なくありません。今回紹介するのは、そんな悩みを解決するレシピ。クリスマスや誕生日にもぴったりなふわふわのシフォンケーキの作り方を紹介します。
今回紹介する『抹茶シフォンケーキ』は、油不使用なのにしっかりと膨らみ、色鮮やかなシフォンケーキを作ることができる驚きのレシピ。考案したのはショコラティエでパティシエの江口和明さんです。
スイーツ作りのプロである江口さんが「もうこれでシフォンは最後だ」と豪語するほどの自信作のようです。皆さんも、プロならではのアイデアをぜひお試しください。
■ポイントはホワイトチョコレートにあり!
話題になったツイートはこちら。出来上がったシフォンケーキの動画を見てみると、手で挟んだだけでケーキから「シュワッ」という音が出ています。ふわふわが「音」でも味わえるのは驚きですよね。
甘さは関係ない
ホワイトチョコレートの白さが下地となり抹茶の緑を際立たせる!!
そして含まれるカカオバターがしっとりさと口どけを生み出すシフォンケーキ研究の集大成
どうぞお納め下さい詳しい作り方は動画を見てください
↓↓https://t.co/SPymNlVaEE pic.twitter.com/nvqwPc23dY— ショコラティエ/パティシエ/江口和明 @チョコレート情報を発信します@ショコラティエ @デリーモ (@EguchiKazuaki) December 1, 2021
まずは材料です。
※17cmシフォンケーキ型1台分
・卵 ……………… 4個
・きび糖 ………… 100g
・水 ……………… 80g
・薄力粉 ………… 80g
・抹茶パウダー … 12g
・ベーキングパウダー …… 3g
・ホワイトチョコレート … 30g
実は、油の代わりに使うのは、ホワイトチョコレート。江口さん曰く「ホワイトチョコレートに入っているカカオバターの油を使いフワフワにする」とのことです。
■混ぜることを恐れないで!しっかり混ぜてふんわり食感に
次に作り方です。
1. ホワイトチョコレートと水を合わせる
耐熱ボウルにホワイトチョコレートと水を入れ、600wのレンジに30秒かけます。これを2、3回繰り返したら、熱いうちに泡立て器で混ぜてチョコレートを完全に溶かしてください。
2. 粉を振るう
薄力粉、抹茶パウダー、ベーキングパウダーを合わせてふるいにかけます。3種類の粉を完全に混ぜるため「3回くらいふるう」ことが大切とのこと。
3. 卵を割って1と混ぜ合わせる
卵を割り、卵黄と卵白に分けます。
次は1のボウルに卵黄を入れて混ぜ合わてください。江口さん曰く「卵黄には水と油を混ぜる効果がある」とのことです。
4. ふるった粉と3を混ぜる
2の振るっておいた粉を3と混ぜ合わせます。江口さんが言うには「混ぜまくっても失敗することはない」とのこと。「しっかり混ぜまくる」ことで、ペースト状にするのがポイントです。
5. メレンゲを泡立てる
3の卵白に砂糖を全て入れ、泡立ててメレンゲを作ります。江口さんは、砂糖について「一気に加えたほうがキメの細かい、しっとりとしたメレンゲができる」と言います。
また「高速で泡立てた後に中速で泡立てることでより滑らかになる」とのことなので、泡立て器の速度を使い分けて混ぜてください。
メレンゲの硬さ目安は「ボウルを動かしても滑って動かないくらい」とのことです。
6. メレンゲと混ぜる
メレンゲとペースト状にした4を混ぜ合わせます。メレンゲを適当な量とり、ペーストのボウルに入れ、泡立て器で混ぜます。「硬さ調整する」ために、はじめにメレンゲをペーストの方に入れると良いそうです。
混ざったらメレンゲ側のボウルにペーストを全量入れ、ゴムベラを使って混ぜ合わせます。ボウルの真ん中にヘラを入れ「底をすくう」ように混ぜるのがポイントです。
江口さん曰く「しっかりと混ぜてあげるのがフワッと膨らむポイント」で「混ぜすぎても縮まないので遠慮なく混ぜる」のがコツ。「ツヤが出るのが混ざった証拠」とのことです。
7. 型に生地を入れる
生地を型に入れる直前に、オーブンを180度に加熱しておきます。実際に焼く温度は170度ですが、生地を型に入れる前にオーブンを180度に加熱して置くことで「ベストな温度で焼き上がれる」とのことです。
そして、型に入れるときは絞り袋は使わず、ボウルから直接型に生地を流し込みます。全て流し込んだら箸か竹串を差し込んで混ぜ、中にある気泡を壊します。江口さんが言うには、内側から外側にかけて20回ほど混ぜることで「より中の気泡が安定して、綺麗なシュワッとしたシフォンケーキができる」とのことです。
8. オーブンで焼いたら完成
170度のオーブンに入れ、50分焼きます。焼き上がって粗熱をとったら、包丁を型に沿って入れて生地から剥がします。側面と内側が終わったら底の部分にナイフを入れ、同様に剥がしたら完成です。
また、動画でも作り方を紹介しています。
■「今までの常識と違っていてびっくり」油不使用に驚き!
このレシピにネット上では「ものすごく贅沢なシフォンケーキ!」「本当に綺麗な抹茶の色が出るんですね」「今までの常識と違っていてびっくり」「しっとり作ろうとするといつも縮んでしまっていたので、挑戦してみます」と、油を使わないレシピに驚く声や絶賛する声が上がっています。
今回のレシピはホワイトチョコレートを使うのがポイントでした。このホワイトチョコレートは甘さを出すためではなく「ホワイトチョコに含まれているカカオバター」を活かしながら「抹茶の緑の部分 それが綺麗に出る」ために入れているという江口さん。これぞ、プロの技と知恵が詰まったレシピですね。
色鮮やかでしっとり感抜群の絶品シフォンケーキを、ぜひお試しください。
■画像、レシピ提供:ショコラティエでパティシエの江口和明さん
東京や神戸の高級チョコレート専門店で研鑽を積み、その後「デルレイ」のベルギー本店で研修後、日本の「デルレイ」カフェのシェフに就任。現在は「パティスリー デリーモ」の総責任者として、シェフショコラティエ、シェフパティシエを務める。
江口さんの作るリッチなスイーツがご家庭でも簡単に再現できるようYouTubeでレシピを発信中。
KAZUAKI EGUCHIチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCluB47fcS-RnvNjPHrXYS5Q
DEL'IMMO公式サイト:https://de-limmo.jp/
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