今代司酒造株式会社(所在地:新潟市中央区、代表取締役社長:田中 洋介)は、同社が7製造する日本酒『錦鯉』が、2016年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞したことを発表した。
■受賞製品情報
日本酒『錦鯉』
希望小売価格:5,000円(税抜)
▼今代司酒造 直営オンラインショップ 『錦鯉』ページ
http://www.imayotsukasa.com/SHOP/ngoi.html
■製品開発背景 今代司は「金魚酒」ならず 威風堂々たる「錦鯉」
かつて、まだ日本酒が樽で出荷されていた時代、酒蔵は酒を酒屋に売る時に水で薄めて出荷し、酒屋も消費者に売る時さらに水で薄めていたという。そうすることでたくさんの量を売り儲けることができるため、世間では金魚が泳げるほどに水で薄められた酒という揶揄が込められた「金魚酒」という言葉があったとされている。
しかしそのような時代でも、今代司酒造は薄めることなく出荷していたため、酒屋からたいへん喜ばれたという話が伝わっているほか、<今代司は「金魚酒」ならず 威風堂々たる「錦鯉」>という言葉もあったという。
そこで同社では、かねてより『錦鯉』という銘柄の発売を検討していたが、今回「デザインの力を借り日本を代表するような日本酒をつくろう」という趣旨のもと、生きた宝石とも呼ばれ世界中で愛される観賞魚「錦鯉」をモチーフにした日本酒となる同商品の開発が行われた。
■飲んだ後にも飾って楽しめるパッケージ
この日本酒はボトル自体が錦鯉の姿を表現しており、錦鯉の形にくり抜かれた窓のついた「付属カートン」に入れることで、よりわかりやすく“錦鯉を観賞”できるデザインとなっている。このデザインが評価され、グッドデザイン賞のみならず、カンヌライオンズやワンショウなど世界各国で10以上のデザイン賞を獲得している。
■日本の魅力を、錦鯉と日本酒のコラボレーションで世界に発信
日本酒は元来、贈り物に使われるものだが、「登る」鯉は縁起が良いため、この日本酒『錦鯉』は昇進祈願・お祝いの贈り物として利用される機会が多いという。
同社では新潟の名産であり象徴でもある「日本酒」と「錦鯉」。この2つのコンテンツを合わせた商品が生まれ、それが贈り物として日本中、そして世界中に渡ることで、新潟もしくは日本の風土や文化を伝えることに繋がり、日本酒及び錦鯉のますますの普及にも貢献できるとしている。
■酒としてのクオリティも間違いのない評価
同商品は、錦鯉のように華やかで、清らかさの中に堂々とした味を感じられる日本酒である。頭で飲む人が増えてしまった現代へのアンチテーゼとして、酒のスペックは非公開としているが、デザインだけでなく酒質についても国際的な評価を獲得している(※)。
※ インターナショナル・ワイン・チャレンジ(International Wine Challenge【IWC】)銀賞
■デザイン:BULLET Inc.(Art Director/Graphic Designer 小玉 文)
▼BULLET Inc.公式サイト:http://bullet-inc.jp
<デザイナーコメント>
『パッケージデザインとは、商品に込められた作り手の気概を目に見える形で伝わるように表現する仕事だと思います。第一印象で素敵だと思って手に取った商品が、飲んでみるととても美味しかった。誰かに贈りたくなる。そして商品がどんどん広まっていく。そんな感情連鎖の橋渡しの実現がデザインの可能性だと考えています。日本酒『錦鯉』が、人々の印象に残り、今代司酒造や日本文化に興味を持つきっかけになることを祈っています。』(原文まま)
▼「今代司酒造」関連ページ
公式サイト:http://www.imayotsukasa.com
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■グッドデザイン賞について
グ1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動。これまで59年にわたり、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は40,000件以上にのぼる。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルとして広く親しまれている
▼http://www.g-mark.org/